『M&D』読み中

『メイスン&ディクスン』を読んでいる(また「スン」を「ソン」と打ち間違えていた)。面白いのか? よくわからない。退屈なのか? それは、ぜんぜん違う。奇妙なのか? 抜群に、その通り(喋る犬はこの後も登場してくるのだろうか?)。
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 それにしても、カヴァー裏に載っている著者紹介のテンションが、ちょっとわたしには恥ずかしい(→)。曰く、

  • 現代世界文学の最高峰に君臨し続ける謎の天才作家。
  • 第3作『重力の虹』(1973)でアメリカ最大の文学賞である全米図書賞を受賞するが、本人が授賞式に現れず物議を醸す。
  • ノーベル文学賞候補の常連だが、受賞しても式に現れないのではと囁かれている。

「現代世界文学」「最高峰」「君臨」「謎」「天才作家」「アメリカ最大」「物議」そして「ノーベル文学賞候補」(「ノーベル文学賞」そのものでないところがポイント)…トリガーの目白押しである。いったい誰に「囁かれている」のだろうか? 訊いてみたい気もする。
 などといいつつ、こうした惹句にもののみごとに取り込まれている自分自身の単純さが、実はいちばん恥ずかしい。