男子の「負け犬」

 安野モヨコの「花とみつばち」、「負け犬の遠吠え」を読みながら、ふと、この漫画のことを思い出したりして。男子の「負け犬」、うーむ、シビアだよなあ。女子の、なんかと比べ物にならないくらい、悲惨。思えば、もともと「負け犬」というのは男子に冠する語だったと思うし、だとすると、それを女子に冠するというミスマッチ(が醸し出す可笑しさ)が今回のヒットに通ずる要素だったのではと推測するのだけれど・・・ところで、あの漫画って、いわゆる「漫画好き」以外の人の眼にはどのように映ったのでしょうか?寡聞にして、知らない。ヤンマガ連載当時、人気はあったのかな?それこそ、主要読者たるティーンの男子に。男子が、「負け犬」云々を笑える下地って今現在あるのかなあとちょっぴり気になったもので。*1

*1:まあ、「定義」からすると、高校生男子にそんな“負け犬”なんてレッテル貼るのは違うんだろうけれど、いや、でもあれ“負け犬”だろう、と果敢に言い張る。安野モヨコは、はっきり“負け犬”男子を描きたかった、と受け止めているのですが。