2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

添削行為

他人の書いた文章はどんなひとの書いたものであろうとすべて金科玉条、侵すべからず聖典、軌範として敬い、決してそれらをたとえ心の中においてさえも「添削」しようなんて発想はこれっぱかりも湧いてこなかったものだから(教師側としては大変に扱いやすい…

前口上

土曜日から読売で連載が始まる水村美苗『新聞小説 母の遺産』における、水村氏の前口上をメモ的に。 「ふつうの大人の男女が楽しめる作品をめざします。かつて尾崎紅葉や夏目漱石が書いていたような市民小説を」 「ヒロインは少し不幸でなければ面白くない。…

引用の「ママ」

「ママがこわい」といったら楳図かずおのマンガとしての認知度が高いのだろうけれど(←読んでいなくても知っている)、ぼくが毎回こわいなあ、というか不気味だなあと思うのは、本の引用文に「これは誤字」という印としてルビの形を借りて存在している「ママ…

ノーサック

いるんだなあ。どれだけ新聞を読んでも指がインクで汚れないひとって。まっさらな状態。真剣に羨ましい。自分なんて、新聞を読んだあとに例えば新潮文庫にでも触れようものなら、裏表紙にびっしりと押捺状態。思い切り惨事。とてもとても、泣くにも泣けない…

スーパーホテル

安いし、朝食も無料だし、ぼくも数回利用したことがあるんだけれど——そして特にサービス内容に不満があるという話ではないんだけれど——あのバイキング形式の「朝食無料サービス」って、もしかすると、外部の人間がさりげない顔して利用するってことはないの…

アサーティブネス

別に読んでいる本や記事の中にその単語が出ていたというわけではなく、辞書をめくっていて「へえ、世の中にはこういう単語もあるのか(別の言い方をすると「こういう概念も世の中には存在していたのか)」と、新鮮な驚きに打たれるというのも、そうは珍しい…