2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田修一の小説は限りなくゲイテイストだものね

Web

http://www.1101.com/2_chome/2004-11-30.html 彼の小説には、ゲイに対して、 ものすごい理解を示してくれる女の子が 必ずいるんだよね。 で、彼は、その優しい女性を 一人称で書いてるんだよ。 ほんとかな? まぁ一人称うんぬんはともかく。 「長崎乱楽坂」…

神戸美和子とは何者か?

来期から始まるドラマ「富豪刑事」。筒井康隆原作。前にもここで触れましたね。ホームページ(→●)では「筒井康隆氏の代表作」なんて書いてあるけれど、決してそんなことはないと思う。まあそれはともかく。 先週末、久々に読み返してみました*1 。十数年ぶ…

「ニュースの天才」

http://www.news-tensai.jp/ はじめてネットでチケット購入。便利ですね。けっこう真ん中のいい席で、もっと前から利用しておけば良かったと少し悔やむ。前に来た時なんて、開館まで中に入れてくれなかったからなー。暑かったっす。 雑誌記事捏造の天才、ス…

集客

六本木ヒルズに行ってきました。映画「ニュースの天才」を見るためです。いやー、おもしろかった。とこの感想は次項に譲るとして。注目すべきは、はじめて見ました。ぺ・ヨンジュンの集客ぶり。映画館の隣で、ぺ・ヨンジュン写真展をやっていて、そこでの行…

「ファイト」の題字は西原理恵子

TV

http://www.toriatama.net/kongetu.htm http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_fight.html ふーん。次回の連続テレビ小説、西原理恵子が題字を書くのかあ。(ついでに、さいごのひとことも。)その名も「ファイト」。本仮屋ユイカが主演、ということでひと昔…

舞城王太郎「みんな元気。」

うまいなあ。言葉づかいが。まあ好みはあると思うけれど、それでも「やめれ」とか「キヒャーッ」なんて語を巧みに使いこなしているのを見ると、自分の中の言語規制ってのがたまらなく稚拙に思えてくる。やはり才能なのかな。かっこいいもんなあ、文体が。読…

笙野頼子「金毘羅」

これも「ゴシックハート」同様、ミルキィ・イソベの装丁だ。まあ彼女の本ではおなじみなのだけれど、ついついこの小説も「そういえば、ゴシックだよなあ」と思えてしまう。ある意味、超ゴシック小説。なにせ、「自分は金毘羅である」と称する主人公だからな…

フレンチのアクア

一度は寄ってみたかった、国立近代美術館内の「アクア」(→●)。先日行ってまいりました。ふう。その日は、科学技術館でサンヨーのバーゲンがあり、いやあ、そこから流れた客でものすごい混みよう。待ちましたねえ、1時間。どこか、他のところに行ってもよ…

江國香織「間宮兄弟」

今まであまり彼女の小説には食指が動かない方だったのですが、これには正直、感服。めろめろ。さすがに、うまいものだなあと感心。食べ物のつかい方とか。女性の書き分け方とか。もう少し、叙情的な文章を書く人かと思っていたのに、そんなことはないのだね…

虚実の膜を突く地震

森下裕美の連載マンガが、たいへんなことになっている。まあたいへん、といっても、単にキャラクター設定に変化が生じたというだけなのだが。うーん。名前は忘れたなあ。あの、大きな犬と一緒にいる、人の良さげなおじさん。その人の良さ――つーか、いつでも…

読売夕刊第一面より

http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041120i105.htm 中国で村上春樹の小説が爆発的な人気、だとか。ふにゃふにゃ。 北京市内で出版企画会社に勤める王立さん(30)は「非常村上」(すっごく村上)といわれる自他ともに認める熱烈な「村上ファン」だ…

高原英理「ゴシックハート」

なるほど。うまいネーミングっすね。ゴシックハートか。ゴシックを愛する心。と、それ以前に、「人外・異形・怪奇・恐怖・耽美・残酷・身体・廃墟・終末」といったテーマ(bk1の著者メッセージより)を「ゴシック」の一語でまとめたセンスこそ、賞賛に値する…

橋本治 トーク&サイン会

http://www.yaesu-book.co.jp/floormap/right.html うわっと。久々にネットを見て声を出してしまった。は、橋本治のトーク&サイン会かあ。八重洲ブックセンター本店にて/12月14日火曜日/18時半から/テーマ「家庭がない上司と女たちへ」。といちおう情報…

ドラマ化妄想

先の「富豪刑事」ドラマ化の報に触れてふと思った。「富豪刑事」がドラマ化されるくらいなら、おそらく水面下では(同じ筒井康隆作の)「文学部唯野教授」のドラマ化企画もあったのだろうな、と。けれども、あの作品の要となる「エイズ騒動」がネックとなっ…

「富豪刑事」のドラマ化

tv

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/11/15/02.html へー。相変わらず目の付けどころが渋いっすねテレビ朝日は。筒井康隆の「富豪刑事」をドラマ化かあ。って、この記事の眼目は深田恭子にあるらしいけれど。でも、原作では「富豪刑事」って…

カポーティ映画2本同時製作

http://www.flix.co.jp/v2/news/N0005635.shtml 作家のトルーマン・カポーティを描く2本の伝記映画が、同時期に製作され、その行方が注目されている。 今週はこんなニュースもあったのでした。個人的には、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるカポーティの…

そういえば(「電車男」)

「サンデー毎日」で中野翠が「電車男」を褒めていました。ふ、うーん。そうか、中野翠が褒めるか。なぜか文中で「蛇にピアス」や「蹴りたい背中」との比較がなされていて(「私にはこの2作よりおもしろく感じられた」とのこと)、こうした、自己装飾のなさ…

P.ピアス「トムは真夜中の庭で」

昨年暮れに刊行された「考える人」で堀江敏幸や河合隼雄が褒めていた本です(→●)。実は、この本を読む前に、大江健三郎の「話して考えると書いて考える」に目を通していて、そこで、なんと、「トム真夜」のネタバレがされていたりもしたのだけれど、そんな…

名前を気にしたり

ときどき思うのは、Aという名とBという名では、どちらの方に高値がつくか、ということ。高い名、ってありますよね。別に見た目が派手! という意ではなく(なんとなく今「綾小路」という名が浮かんだ…)、バランスがいい、というか。音、形の面で、思わずカ…

ぼけ気味

ずーっと夢と現の境目を漂っていました。はたらくのって、たいへんだなあ。

ちらと休みます

来週一週間、ちらとこちらを休みます。すいません。いろいろと雑用がありまして。てんやわんや状態なもので。もう7日後には、今よりもっと紅葉がきれいに色付いていることでしょう。その頃に、また。 お休み前に。イチローは、橋本治や池田晶子に、最上級の…

舞城王太郎のバラバラPOP漫画

知らなかった。こんなの(→●)があるんですね。今日はじめてオアゾ丸善で見ました。先週の土曜日からあったらしいが、全然気付かなかった。 なになに。ここに出ている書店のPOP(書籍宣伝のためのカード)を順に見ていくと、ひとつのストーリーになっている…

堀江貴文「稼ぐが勝ち」

うーむ。今回ぼくが一番感心したのはこの人の死生観。死生観というか、まあつまり、科学が進歩すれば死なずにすむのではないかという考え。そのためにも、「お金は必須である」と。 なるほどなあ。これは一種の信仰ですね。いや、彼、この本の中で「宗教は現…

夏目房之介「マンガの深読み、大人読み」

もう、何といっても圧巻なのは(表紙にもなっている)「あしたのジョー」論と、ちばてつやとの対談ですね。このマンガを、通して読んだことがないにもかかわらず、興奮で頭から指先まで総毛立ってしまった。いや、矢吹丈の運命云々に、といったところに感心…

A・クルコフ「ペンギンの憂鬱」

題名に偽りなしです。きちんとうつ気味のペンギンが出てくる。しかも、売れない小説家のペットとして。この設定だけで、ポイントの半分は取得したようなものですよね。 深読みは、可能だね。ペンギンをみごとなメタファーとして。小説家は、(まだ死んでない…

吉本隆明「超恋愛論」

ふむ。しゃべった内容を文字におこした本だから(「バカの壁」方式っすね)、ぼくみたいに、あまりこの人の著作になじみのない者でもすらすら読める。それに(やはりこれも養老孟司同様)、だいたい、前に言ってたことが繰り返し書かれてたりするしね。ひと…

ごくろうさま

死ぬかと思った。久々だ。朝の東西線があんなに混雑するの。乗車率120%(推定)。中野で信号機故障があったんだと。いつも思うんだけど、どうして信号機が故障くらいであそこまでダイヤが乱れるのだろう。なんとなく、ちょいちょいとかんたんに直せそうな気…

学会員長井秀和

ふーん。ちらっと検索かけてみました。なんだ。彼が学会員ってのはかなり有名な話なんだな。(ありがとう、うろさん。)でも、たぶん、今まで一度も週刊新潮では扱われてなかったんだよね。たぶん、だけど。だからこその昨日のおどろきがあったわけで*1。 に…

ついさっきのこと

某日記で同年代の経済事情に触れ、一瞬、腹の中が酸っぱくなった気がした。

気になること

電車の広告で見たのだけれど、昨日「おしゃれカンケイ」でおばさんたちのハートをわしづかみにしたお笑いタレントが、熱心な学会信者だというのはほんとうなのだろうか。まあ、だからどうした、という話ではあるものの、でも、ちょっと気になる。(かといっ…