2009-01-01から1年間の記事一覧

傷のない玉

「かんぺき」って漢字書ける? と問われても、余裕の表情で「完壁」って書きそうな気がします。というか、実際に今までそう書いてきたような記憶が。先日、佐藤正午のエッセイで「『完璧』の璧の下は『玉』ですよ」という記載を目にして、わりに真剣に驚いた…

ワクチン的

主演が堺雅人&竹内結子か。ぴったり過ぎるほどぴったりだな。と先日『ゴールデンスランバー』映画化の報に触れ、今更ながらのように得心していたのですが、個人的には、主人公の親友役には——その髪質から——大泉洋が最適だったのでは? という気がちらと兆し…

手を見るな

一体どういう感じがするんですかね? もし橋本治が芥川賞を取ったら。こういうことをさりげなく示唆されると思い出されるのが昨今だと「スーザン・ボイル」なる女性の例なのだけれども——射程概念からの逸脱具合が微妙に似ている気がする——まあここは素直に、…

携帯仮紛失

「色付きの夢はキチ○イが見る」というような記載を昔どこかの本で読んだ記憶があって。これってもしかすると「むらさき色の鏡の夢を見たら死ぬ」って都市伝説と通底しているものがあるのかもしれないけれど。とにもかくにも、そうした記載に触れたことがかえ…

蒸し南瓜

おちたよー。ごめん。と誰にたいして謝っているのか。英検準1急の話っす。次回がんばる。といいたいところなんだけれども、今回にしても遣り繰り時間ぎりぎりだったからなあ。ちょっとその手の雪辱戦に乗り出すか否かは現時点においては不明っす。1次合格…

地味な作業

しかし、底が見えないっすね。英語の勉強というのは。というか、歴然と単語の暗記にここは絞られるのですが。愛用していたのは、柴田元幸や村上春樹が使っている、という文言に触れ、急遽購入したロングマン現代英英辞典。Longman Dictionary of Contemporar…

爪日記

足爪は順調に元の色と形へと復調中(→●)。それはめでたい。めでたいのだけれど……とうとうNo.100へと到達した写真を、スライドショーで連続で眺めてみたのだが——こちらとしては、パラパラマンガの原理で、はじめは高く盛り上がっていた足爪がしだいにその厚…

浸透

入院している祖父を見舞いに行ったら、「今度、となりの部屋に市長がやって来るらしい」と言う。ふーん。いわゆる視察ってやつなのか。それとも実際に病気なのか。などと、どういう文脈であるにせよ、市長が病院にやって来るという図に、(その違和感に)す…

文脈

何となく。「努力を怒力と書き間違えることにあなたは寛容ではないけれど、でも、あんがい、努力は怒力のひとことで、あまねく処理できるような気がしないでもないのです」。

910

一例として(→●)。我が市の図書館では、『1Q84』BOOK1が予約件数910件(←「Q10件」と書きたいところを必死に抑える)、BOOK2が756件【所蔵数各41冊】となっております。もちろんベストリクエストの1位2位を独占。合計で910+756=1666件だから、あと318…

鰍問題

未読状態で(→●)。 漢字を発明した古代の中国人は、海の魚より淡水魚をよく食べた。そのため、海の魚を表す漢字が、比較的少ない。中国から漢字が伝来した当初から、日本人は頭を悩ませてきた。「俺たちがふだん食べてるイワシやタラに相当する漢字がない」…

新シャープナー

まあ不謹慎といったらかなりに不謹慎なんだけれど、金井美恵子が「こいつの本でだけはぜったいに圧死したくない」と書いていたのには笑った。もちろん、この前の地震との絡みで。橋本治の「『総理辞す』とは秋の季語」ってのもよかったな。今号の「一冊の本…

裏平家

『院政の日本人』読み中。双調平家物語ノート2 院政の日本人作者: 橋本治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見る 後白河上皇は(ここでも)元気だなあ……。 ーーーーー 関係ないけど、…

アパシー

あら。ルース。君はいつの間に日本にやって来て馬車に乗っていたのか。と、毎日毎日、寸とも変化する様子を見せない宮内庁の馬車情報ページを(それこそ雨にも風にも夏の暑さにも負けず)チェックし続けていた身としては、このとつぜんの来訪に、心底びっく…

美と羊

<ところで、「美」という漢字はどのようにして出来たのか。> 「この字は中国でも砂漠地帯の人たちの間で生まれた字で、彼らにとって羊が大きいということは素晴らしいことだったので、羊に大きいと書いて美なのです」という嘘か本当か分からない説明を受験…

K2

しかし「矯正」という言葉の「正」の字にいちゃもんを付けておきながら、その直後に、「修正」という言葉を無自覚に用いてしまう不用意さというのはいったい如何なものだろうかと、前回書いた文章をふと思い返し、真夜中、2時間ほど眠れなくなる。こういう…

誘導(言い換え)

端的にいいますね。もう、利き手を扱っている文脈で、「矯正」って言葉をつかうのは止した方がいいじゃないかなあ。ほんとに。「矯正」「矯正」って、それ正しくないから。むしろ、やられた方としては「強制」(←洒落に非ず)としか受け止められないから。同…

ウェールズの左

左手で民草に手を振る天皇をあなたは想像できるか? と問われても、天皇の利き手になんて興味を持ったことなどいちどもなかったし——当今はもともと左利きだったとWikipediaに書いてあるけれど(しかし「とうぎん」と入れてもATOKですなおに変換されないのは…

また会えた

ロングスリーパーとはまた趣が異なるのだろうけれど、そういえば「三年寝太郎」ってのがいましたね。日本には。そしてまた、これも趣が異なるのだろうけれども、「野比のび太」とか。 ——というわけで、「ああ、帰ってきたんだなあ」と小学館の手法にまんまと…

多寡

日本の著名なロングスリーパーって誰でしょう? いち早く名乗り出てくれば、「(日本の)ロングスリーパーの象徴」として、今後も世間に認知され続けることと思います。 とかいって、いちおうぼくの記憶に残っている限りにおいては、丸谷才一と山田詠美がそ…

いまとは異なる

先週の「メロディアス・ライブラリー」で小川洋子が谷崎潤一郎の『細雪』を取り上げていたんですよ。*1いい放送でした。好きな感情がひしひしと伝わってくる、ってのは、ほんと、いいっす。 有名なのかな? 『細雪』の、現在のとは違うバージョンの話。つま…

筋肉痛

2ヶ月間休んでいたボディパンプを再開。どうして休んでいたのかというと……あまりこの手の話が好きではないひともおられるでしょうが……爪の水虫が、洒落にならないくらい悪化してしまったからなのですね。悪化といっても、ぜんぜん痒くはないのですが。ただ…

佑之先生

5月に引きつづき、今月も三浦しをんの新作小説が出てきて、かなりに嬉しい。まあこういうのも確たる僥倖っすね。続けてってとこが。よくこちら側の欲求を判ってらっしゃる。最新(『星間』)の方はまだ読んでないんすけど。神去なあなあ日常作者: 三浦しを…

風呂歌

やれやれつかれた。と自宅の浴槽に浸かりながらひといきついているところに、おそらくは換気口から隣人の男性の歌う声がひくく響いてくるのを耳にすると、何とはなしにシャーロック・ホームズの「まだらの紐」とかを思い出してしまうのだけれど——まあ御機嫌…

矛先

単行本に収録する際に、新聞雑誌連載時とは文章が異なったりしてると、わりにがっかりします。それはまあ、推敲の果てにそうなった、ということに(書き手側からすると)なるのだろうけれど——だからそれはりっぱな努力や誠意の一種として賞賛されることも判…

ミニマリズム

世の評判との齟齬を感じる、というほど大げさなものではないのですけれど、江國香織の『いくつもの週末』というエッセイ集と銘打たれつつも、その実——フィクションなのかノンフィクションなのか判然としない本をぐうぜん読んで、むしろ、このひとの代表作と…

馬車が見たい(それも二頭曳き座馭式馬車が)

ふと思いついて、「信任状捧呈式の馬車列の運行予定」(→●)ってのをときおりチェックしてるんですがね。更新されませんねえ……。あれっすよ。駐日大使が来る際に皇居の周りを走らせるというやつ(テレビでも見かける)——ほら、こんど、アメリカのジョン・ル…

寝床

どうにも厳しい。というのは、サウナに備え付けられているテレビから流れてくる効果音としての若い男の子たちの笑い声についてなんですけど。ううう。ナンシー関も書いていたように、落語の「寝床」そのままっすよ(→●)。字義どおりのジャイアニズムとでも…

ネオ・スリーピズム

前世紀までの眠りは、健康や休息のためといった覚醒時の価値観で語られていたのを、今世紀においては、純粋に「眠りの眠りによる眠りのための眠り」といった、睡眠時の価値観で語られ直さなければならないのではないだろうか? というような与太を、こういう…

ときおり、ムツゴロウの真似をして、「うしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」と飼い犬の前で声を出してみると、こころなしか、ふだんより顔がほころんでいるような気がします。馬鹿にしてるだけかもしれないけど。 「Loldogs」(→●)はいいですね。かわいい。