2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「男のくせに」といわれても

『知らないと恥ずかしいジェンダー入門』読了。加藤秀一著。朝日新聞出版。2006年。 なぜ急にジェンダーに食指? という問いには、「京極夏彦の『絡新婦の理』がたいへんおもしろかったから」とうそいつわりないところを答えておきます。いや実際そうなので…

唐突ですが……

優しさってのはホメオスタシスに他ならないっすよね?(「優しさはホメオスタシス」ってのは、キャッチ的にけっこういいような気がする……)

予行演習

毎度どうも。という感じで花粉症の症状は今年も健在。同志の皆さんはいかがですか? 慣れましたか? 鼻が詰まってどうにも苦しくて眠れぬ夜には何を考えてやり過ごしていますか? ままならない体、という存在をこの時期ほど意識せざるを得ないことから、どう…

割に気にしてる迷信

1位……はお岩様に関することっすね。「お岩様について語ってはいけない。下手に(正式な手続きを経ずに)語ったりしたら、確実に呪われる」と、これを書いている最中もけっこうびくびくしてたりしているのですが。いやほんとに。子供時代に受けた教育のおか…

『塗仏の宴』読了

はは……。読み終えて、いささか疲れを感じてたりして。「宴の支度」「宴の始末」の2冊込み。祭りのあとの徒労感、とでも表せばまた座りがいいのだろうけれど、それも違うし。いや違わないのか。シリーズ7冊目にして、それこそ憑きものが落ちたという感じも…

『絡新婦の理』読了

美人3姉妹に蜘蛛屋敷に連続目潰し魔にフェミニズムに——堕天使、黒い聖母、アンドロギュヌス。1冊の本でこれだけの材料を使い熟せているという技術にとにもかくにも感嘆の息を漏らさざるを得ないっすよ……。いやほんとに。駒の控え加減(加えて話法の均衡)…

『鉄鼠の檻』読了

話者としての関口巽の復活にまずは1票。禅を扱っているということにも加えて1票。積雪の箱根という舞台設定にもさらなる1票。それから——と、このあと続けるのはいささかのさわりがあるので、まあ、読んだひとには「あれのことか」とわかる、とだけ付け加…