「男のくせに」といわれても
『知らないと恥ずかしいジェンダー入門』読了。加藤秀一著。朝日新聞出版。2006年。
なぜ急にジェンダーに食指? という問いには、「京極夏彦の『絡新婦の理』がたいへんおもしろかったから」とうそいつわりないところを答えておきます。いや実際そうなので。
- 作者: 加藤秀一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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あらかじめ、
「昔の記憶が喚起され、不快な思いをするのはある程度仕方がない」
と覚悟はしていたものの、
ああ、
そういえば、
あの時、
あそこで、
「男のくせに」
と、
さげすみの視線と共に集団から排除された記憶が、
ああ、
よみがえるよみがえるよみがえる……。
で、現在、悔し涙に眩れているのかというと、そんなことはまるでなく、本の内容と共に、そうした記憶の喚起さえも面白かったので——といういい方は語弊があるというか——やっぱり、この「ジェンダー」ってものは、自分にとって避けて通れない存在なんだな、体力不足だからって逃げてばかりいちゃ駄目か、ということを今回認識した次第であります。
徐々に関連本を読んでいこうかなと、軽く予定を組んでいるところ。
卒業文集のサイン帳に「男のくせに〜みたいだったからな」と書いてきたM尾さん(女性・カラオケが巧い)、今ごろどこでどうしているのかなあ……。しあわせな人生を歩んでいるのだろうか……?(ひとりごと)