2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
下の文章、「北島マヤ」を「大竹しのぶ」、『ガラスの仮面』を『私一人』に置き換えてお読み下さい。けっこういいとこ、突いてるような。 この世はもう分かり切っている――だからみんな平然とステロタイプになっている、だけど、唯一北島マヤにはそのことが分…
強調も省略も総体では同量。
彼女は、わたしの通っているスポーツクラブに通っていました。 噂です。ほんとうかどうかは、さだかではありません。さだかではないけれど、そのことは、微妙な笑いを誘うものとして、わたしの周りで処理されていました。名前のインパクトも、もちろん――いや…
映画自体はつまらなかったが、この映画を見る行為自体はおもしろかった。 ――なんて、身も蓋もないことを書いたら不愉快ですか? いや、つまらないというのとはちょっと違うのだけれど……。 ポストモダンを志向とするこの映画においてこんなプレモダンな発言を…
昨日の日経で穂村弘が内田善美という漫画家を紹介していました。 え? 誰? 内田善美? という感じに、かなりに無知ぶりを発揮したのだけれど(一瞬「吉野朔美」かと思った……、1字しか合ってない)、この言葉には正直ガツンとやられました。 そいつは 時折…
変わったかなあ……? これは、「なぞり書きをしなくても(読むだけで)美しい文字が書けますよ」という謳い文句の元に書かれた本です。「文藝春秋」で日垣隆がプッシュしていたのをきっかけに手に取りました。 目指せ、美人文字! 大事なことは、お手本と寸分…
これ、チェルシーの試合を1回も見たことのない人には真価がわからない本なのかな? 正直、あまり、書き手や監督にシンパシーを抱く率は低かったです。つまり、わたくし、モウリーニョの本当の凄さがわかってないから。活字からしか、彼に関する情報は得てな…
ひらめきが光というなら、言葉は影だね。(プラトニック)
アゴタ・クリストフの、短くも端正な自伝です。「のだめカンタービレ」の影響を受けて英会話を始めたような輩(わたしのことだ……)とは100万光年も離れた気高さを持ってます。 この本に載っている次の言葉が、上の「エクソフォニー」を思い出させる契機とな…
多和田葉子が紹介した「エクソフォニー」なる言葉は、いったいどのくらい人口に膾炙したのでしょうか? アゴタ・クリストフの自伝「文盲」(ちゃんと変換されないなあ……)を読んでいてそんなことを思いました。 日常会話じゃ使われづらいかな? 「エクソフォ…
そういえば、ニックネームをつける欲望というのも確かに存在しますよね。まだ誰にも手の付けられていない概念に名前をつける欲望とか。発見者の欲望? それがまた、辞書にでも載った日にはもう。
後代がどんどん劣悪化し、そして最後にはカタストロフが訪れる、という欲望は、確かに存在している気がします。だって、こうしたことを話題にする際の快感に、きちんと対応する商売が存在しているしね。(終末信仰もそのひとつ? 言わずもがな、若者嫌いの年…
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/kazoku/20060316sy11.htm 「左利きなのは母親が悪い」 「字が汚いのは左利きだから」 「なぜ直さなかった、もう遅い」 しくしく……。言われ放題だな。――とかいって、気に病むことなんてないのにね。ほっとけよ、そんなの、と…
副題が「美しい字を書く技術」。 きちんと15日間、この本に書かれている課題を毎日こなしてみました。そりゃあ、まあ字が美しいに越したことはないですしね。(更に言うと、それをまた崩してみたくはあるのだけれど。) ただ、自分の場合、「あまり際立った…
「昨日の風は金曜の時よりすごかった」 という話だけど、ほんとですかね? 体が強風慣れしたってことかな? そんな感じで、今回も電車は律儀に運転中止。駅で30分ほど足止めを食らいました。 新潟の事故があったからなんだろうな。前まではこんなに頻繁に電…
「ナイスの森」の予告編は実のところ大ヒット。“いっちょ前だの”池脇千鶴はめちゃくちゃキュートでした。合コンピクニック、参加したくない、でも、見てみたい。毎度おなじみ、予告編で気に入ったやつって本編を見てみると……じゃなければいいなあ。
へー。まさかこんなところにあるとは。という、個人的にはけっこう意外な場所に新生ユーロスペースはありました。どんな客層をイメージしていたのだろう? BUNKAMURAやブックファーストの一環? それとも。 これはもう、いくら強調しても足りないくらい、「…
かわいさってのは確かにドラッグっすね。最初の数十分は絵柄色彩音楽そして声優のかわいさに文字通りメロメロになってました。若干、後半で話についていけなくなった節があるのだけれど、まあいいや。同じ顔のおじさんは手塚治虫のヒゲオヤジみたいなもの? …
駅に着いたら人だかりがしていたので、こんな場末に誰か有名人でも来ているのか? と勘違いしていたら、単に強風で電車が動いていないだけでした。 すごかったですね、昨日の風は。 ビル風で、自宅のマンションにも助走を付けて駆け込まねばとても入れぬ始末…
ただ今読んでます。ナボコフ『ロリータ』。すごいっすね。12歳の美少女に欲情する中年男の話になんて興味なかったのだけれど、毎日新聞で丸谷才一が若島正訳を激賞していたので(上の自伝もおもしろかったし)手に取ってみました。昨晩読んだのは、ロリータ…
大江健三郎「「自分の木」の下で」の中で、<どうしてこんなに豊かで幸福な少年がいたのだろう>なる記載と共に紹介されていたので、その<豊か>と<幸福>を味わうべく手に取ってみました。 サンクトペテルブルクの名門貴族として生を受ける、か。いいっす…
顔への引け目より身体への引け目のほうがより大きく作用するのかもしれない。(観月ありさと石原裕次郎はその身体の持つ意味において同類である。) どうして病院では、数字の「4」は忌み嫌われるのに、漢字の「歯」は存在を許されているのだろうか? ゲイ…
昨日から、ココア味のプロテインを飲んでます。プロテインの味に関しては、マイナスの期待しか抱いていなかったから、「ああ、意外と不味くないんだな」という納得の仕方でぐびぐびと喉を潤している次第であります。 これで、数ヵ月後には、バストアップなる…
橋本治著。スペリオールに連載されていた文章をまとめたものです。「性欲は未来を提示する」なんて、また(字義通りに)ユニークなことを書くなあと愉快になります。
スポーツジムのロッカーで、英会話の先生とばったり遭遇。 「あ、あー。どうもどうも」 と、まるで昭和のマンガに出てくる、典型的な「外人を前にへどもどする日本人」を演じてしまいました。だって、外では、お世辞にも流暢とは言えないポンコツ英語で喋る…
「文藝春秋」に載った村上春樹の文章をぱらりと。 親しい(とこちらが思っていた)人間から、いきなり電話で「今にいろんなことがわかるからな」みたいなことを言われたら、そりゃあ驚くでしょう。驚いて、いったい何があったんだろうと訝るでしょう。ただし…
読売新聞連載「あたしンち」がこれから再び毎週1回になるんだって。なんか最近前までの切れが鳴りを潜めているようなのでちょっと心配。無理をしないで、マイペース(なのか?)を維持して欲しいのだけれどなあ。けらえいこ夫妻には。
読みました。草刈民代『全身「からだ革命」』。ぐしゃりとつぶれていた椎間板の一部が、トレーニングの末に回復するくだりには涙を禁じえないものがあります。この本を読んで、歯磨きの際や、鍋を火で温めている際に、きちんと姿勢よく立つようになりました…
なんだか隣のおじさんが、やたらと前半で生唾を飲み込むのが気になりました。別に、エロいシーンなんてなかったのにね。病気だったのかな? でもさ、映画の最中に唾を飲むタイミングってけっこう気をつかいますよね。「あ、こいつここで興奮してるのか」なん…
いつの世も、恋と仕事の両立は難しいってことかな? もちろん「カウボーイ」という仕事の特殊性もこの映画の要素に関係しているんだろうけど、そっちに関しては「アナログ」的なところにピピピと反応したくらいで。馴染みがないから、「カウボーイ」って。フ…