2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧
昔、「めぞん一刻」の最終回に、「五代くんと響子さんが一刻館から出ていかないのはおかしい」という声があがったのですが、どうなんでしょうね。曰く、「あのマンガは五代くんの成長をテーマにしている。だからこそ、モラトリアムの象徴としての一刻館から…
「木更津」でもそうだったけど、互いの領域を侵犯しあわない、そういう友情の方が私は好みです。あと、劇中で成長なんかされたら、けっこう引くかも。「木更津」でアニは成長してる? そうかなあ。あれは、もともとあった資質が引き出されただけ、という風に…
http://www.toho.co.jp/shimotsuma_kanso.html けっこう感想欄がすごいねえ。松本大洋や筒井康隆がコメント寄せてる。新聞広告には、この松本大洋のコメントが載ってて、「よし、松本大洋が褒めてるならハズレじゃないだろ」と思ったひとも多いのではなかろ…
前に、「下妻物語」に出てくる生瀬勝久を「お歯黒べったり」と表したけれど、あれは、おそらくシンナーでボロボロになってたんだな。しゃべりが、ほとんど聞き取れなかったもの。そりゃそうか。いくら21世紀の下妻だからといって、お歯黒を塗る必然性はない…
あと100年くらいしたら、村上春樹デビュー間近の頃も映画化されないかな。ただの喫茶店店主役で。昼下がりの野球場のシーンは必須。現在は絶対に無理だろうけど。
新潮社から出てる「トルーマン・カポーティ」ってオーラル・バイオグラフィ(聞き書きによる伝記)は、おもしろかったけど、さいごがあまりに悲しすぎるよ。だから、せめて、デビュー当時の彼をフィクション化させられたらと思う。
「女優に比べると、男優ってのは駄目だね。自分のフェミニニティ(女性性)を受け入れようとしないから、おもしろくない」とフランソワ・オゾン監督が言ってたとか。まあフランソワ・オゾンなら確かにこんなこと言いそうだ。「ホームドラマ」(長編デビュー…
現在読んでいる「週末起業チュートリアル」(藤井孝一)、ここの「サラリーマン分類法」に、かなり脱力のネーミングが登場し、なんというか、しばし車中で呆然となった。<お金の面でも、気持ちの面でも、会社にどっぷり依存しきった状態で、会社なしでは生…
読売のこの書評を目にして手にとってみた次第であります。 http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20040418ii05.htm
正直、今だって、人様に胸の張れるような「人間関係」を築けていない。どころか、充分、「自己実現」に足を捕われているところがある。うーん。で、「君は、自己実現のための人間関係、という概念を抱いていないか?」この問いに、おずおずと、「抱いている…
えー、学生時代にちょこっと心理学を齧ったから、まあふつうに「マズローの欲求段階説」なんてのにも目を通してる。参照。つまり、人間、生理的な欲求が満たされれば、最後に「自己実現」に向かうんだよ、って説。つーか、「人間の最終的な欲求は“自己実現”…
読んでる間はおもしろいと思っていたのに、いざ読み終えて「感想は?」と聞かれても、「うーん」とことばを濁す自分がいる。いや、実際おもしろかったんすよ。いろいろ、脳みそ活性化させるような言葉にも出会えたし。けれども、「それ教えて」と言われると…
「スパニッシュ・アパートメント」でもそうだったけど、登場人物が英語を喋ってもフランス語を喋っても、まったく違和感がないことに驚く。最初の10分間は英語の世界なのに、次の10分はフランス語、そしたらまた次の10分は英語、といった具合に、甚だしいま…
メタフィクション、ってことばは古いのか。つまり、虚構内における虚構。「マンハッタンラブストーリー」における「軽井沢まで迎えにいらっしゃい」。(マイナーか。)小説内で、登場人物が読んでいる漫画、とかその手のたぐい。今回私は「スイミング・プー…
「スイミング・プール」、奇才フランソワ・オゾンの最新作だ。人気ミステリー作家、サラ・モートンをシャーロット・ランプリングが演じる。そして、彼女を引っ掻きまわす、出版社社長の娘ジュリーに、リュディヴィーヌ・サ二エ。今回このひとはじめて見た。…
ここんとこ観る映画の予告編に必ずといっていいほど「下妻物語」が入る。ダーダダダダ、って音楽の後に「あたいのマシンが火を吹くぜ!」だっけ。なんか覚えてしまった。どころか、今朝なんか、目覚めに頭の浮かんだのがこの予告編の映像。八百屋に扮した荒…
にしても、主人公グザビィエを演じるロマン・デュラスが、実にモテる。年上の美人妻との不倫なんかあったりして、かなりこれが不思議だった。つーか、彼の性的魅力がいまいちわからなかったから(いい人そうではあったけど)、いきなりのアバンチュールを前…
今週一杯で終了、ということで、「スパニッシュ・アパートメント」を鑑賞。まあ空いてるんだろうな、という目論見は見事に外れた。時間ギリギリに行って、空いてる席は前から2番目。予告編の内容はまるで頭に入らなかった。そんな前の方で映画を観ることな…
広告批評で橋本治が週刊文春出版差し止めにまつわる文章を寄せている。真打ち登場。少なくとも、私が見た限り、田中真紀子の娘というスタンスに焦点を当てた考察はこれがはじめて。それ以外は、あくまで「政治家の子供」のステレオタイプをなぞったものしか…
ニューズウィーク30代アンチエイジング特集。中に「若さの“勝ち組”」という言葉が出てくる。えげつない。と同時に、この概念が日本でも浸透したら確実に「負け犬」ワードは崩れるね。
クウネルの川上弘美の紹介文に「日経新聞書評欄で連載」と書いてあるのだが、未だ見つけることができない。どこにいるんだ、彼女は? 日曜日の読書欄じゃないのか? 現在連載しているのは堀江敏幸だぞ。木曜夕刊の読書欄にもいないし。てっきり「近日連載開…
まあ、そんな風にいろいろあって、ひとり落ち着いてものを考えようと、あちこち歩き回る。途中、同僚とばったり遭遇し、適当なところまでつきあってもらう。といって、結局2駅分ほど歩いてもらったのだけれど。最近、ひとと連続で長時間喋ってないから、道…
橋本治「上司は思いつきでものを言う」に書かれていたアドバイスを受け、楯突くでもなく、かといって無視するでもなく、言われたことに対し、「ええー、それはちょっとどうでしょう?」というパフォーマンスをする。つまり、「もうちょっと別の見方をしても…
ところで、私には、姉妹の区別があまりつかなかった。四女ラックス以外は、誰がどれでも全然かまわなかったような気が。四女ラックスの役割は「性に奔放」。定番フレーズ。だからこそ、思春期の「ぼくら」に一番インパクトがあった、なんて訳者は書いている…
最初から、出てくる姉妹全員が自殺することが示されている。その上で、話は過去から現在に向けて展開されていく。かといって、別に、センセーショナルに「誰がどのように死んでいくのか」について焦点は合わされず。というのも、語り部にちょっとした“工夫”…
先日読んだジェフリー・ユージェニデスの「ミドルセックス」があまりにおもしろかったので、同じ著者のデビュー作、「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」に手を出してみる。原題「THE VERGIN SUICIDES」。ああ、「ヴァージン・スーサイズ」かあ。ソフィア…
小さな楽しみ、と思われようが、とにかく、読売に連載されている町田康の「告白」が現在たいへんなことになっていて、「う、う、明日はどうなるんだろう」と心底からはらはらしている。熊太郎は、無事、殺されずに墓の外に出られるのだろうか。思えば、先日…
まだ若い夫婦です。さすがに歳は聞けなかった。夫はちょっと肥満系。妻はフィリピンの人。きれいです。赤ん坊を抱えています。性別は不明。子犬を飼っているらしい。おお、と感動。(まだ見てないが。)「いろいろうるさくなるかもしれませんが、よろしくお…
雨の日は、困るなあ。最近は、連日かなりの距離を歩いていたから、こうして、突然歩けなくなると、頭と体のバランズが崩れて、なんか、もう、頭だけが突っ走ってしまう状態。体が、ブレーキをかけてくれない。こんな時は、ささいなことにもうじうじと悩んだ…
本日の武道館では、共産党の講演会が開かれていたようだ。例によって、何も知らずに付近を歩いていたので、「我々は共産党を支持している」という人びとをつぶさに見られてラッキーだった。にしても、現代日本において、中年女性というのは、カテゴリー分け…