成長好き

 昔、「めぞん一刻」の最終回に、「五代くんと響子さんが一刻館から出ていかないのはおかしい」という声があがったのですが、どうなんでしょうね。曰く、「あのマンガは五代くんの成長をテーマにしている。だからこそ、モラトリアムの象徴としての一刻館から最後には出なければならない」。ははあ。成長かあ。私は、単に、経済上の理由から五代くんたちは一刻館に住み続けるものだとばかり思っていたのだが。月給安そうだしね。でも、五代くん保父の資格持ってるからそんなことないのかな。あくまで、物語の中の成長考察。しかし、ほんとにあのひとたち、「成長」が好きだったのかな。「上司におもねるサラリーマン」とか、その手のたぐいじゃなかったろうな。(この場合、「上司」ってのは何の比喩なのか。うーむ。)つーか、ズバリ「成長」して「上司」になりたかったのかな、彼らは。