2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

耐えられないほどではないけれど

それでもやっぱり、笑わせる意図のない小説で、お年寄りが「わしはそんなことをいった覚えはないんじゃ」などと口にしているのを見ると、「わし」だの「じゃ」という存在の方に目が奪われてしまう、というところはありますね。音で聞くと、また違う感想(違…

『細雪』は楽しい

権威に弱いのかなあ? この記事(→●)の、 「日本文学では谷崎潤一郎の『細雪』がすばらしかった」 発言に触れ、再びぱらぱらと捲っている日々であります。 で、まあ最初は、時間があるときに、のんびりと、という風だったのに、やっぱりページターナー、す…

ていねいな字

4月からは、ほんとうに、字をていねいに書いていこうと思っています。前に『六度法ノート』や『美しい文字を書く技術』といった本に目を通した(そして、実際に練習もした)にもかかわらず、雑然とした字しか綴っていなかったので。意識改革。少し、上の『…

『ことばが劈かれるとき』読了

うう……。むつかしい本だなあ。というのは、現在自分が決して、ことばやからだが「劈かれ」た側にはいないんだろうなあということを思っているからでありまして。(あ、「劈かれ」とは「ひらかれ」と読みます。つんざく→劈く、と同じ語ですね。だから、「開か…