2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時計の死

今朝目覚めたら、時計が止まってました。SEIKOの目覚まし時計。単に、電池が切れただけなんだろうけれど、2時20分を指したままで止まっているその時計を見てたら、ついつい村上春樹のエッセイを思い出してしまったり。あの、女友達の死と、彼女からもらった…

反省

早く帰ってこられたのだから、その分時間を有効につかいたいのに、ふだんやっていることをダラダラとこなしている内にもう寝る時間になって、いつの間にかその時間も余裕で過ぎて、逆にふだんより睡眠時間が少なくなっているというループから、もういい加減…

「Every Word」続報

http://www.flix.co.jp/v2/news/N0005440.shtml 90秒で4億円か。と、そんなキャッチーな話題はひとまずおいといて。前に心配していたのだが(→●)、この映画の邦題はいったいどうなってしまうのだろう。案外、カタカナで「エブリー・ワード・イズ・トルー」…

サガン文

本日付けの毎日・読売両夕刊で、田辺聖子がフランソワーズ・サガンについての文章を書いてますね。へぇ、同じネタで2篇もよく書けるなあ。さすが小説家。と感心。確か先日瀬戸内寂聴も「水上勉」で同じことをやってましたね。ダブってる、とかそういうこと…

海の仙人作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/08/28メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (135件) を見る 3億円あたった33歳の男が敦賀の海岸で悠々自適に暮らす話。だからこその「海の仙人」。(やや、細かいところは端折…

今日のコイズミ   

「改革なくして成長なし」はともかく、「成長なくして改革なし」って、思えばなんか、ずいぶんと深い内容を含んでるような気が。いや、先ほど小泉首相がこの言葉をラジオで5、6回繰り返して言ってたので耳にこびりついてしまったのです。もう一度書いてみ…

アダルト・ピアノ―おじさん、ジャズにいどむ (PHP新書)作者: 井上章一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2004/06メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見る 前に、「ヒマな時にどんな本を読んだらいいですか?」ってはてなQがあった…

ピカソ展/躰(からだ)とエロス

http://www.p-forme.jp/index.html 子供連れ多し。いいのでしょうか。だって、テーマが「躰とエロス」。交合、なんて絵が12枚もあったりして。ふふー。まあ、いいか。何も知らない子供にはそれこそ何が描かれているかなんて判別しようがないのだし。にしても…

マティス展

http://event.yomiuri.co.jp/matisse/ 前回、「RIMPA展」でマティスの絵を観た時には「すっげぇいいなあ」と素直に感動したものの、うーん、今回はやや感応力が鈍ってました。もちろん、ところどころハッと目の覚めるような色彩に「ほえー」と感心はしていた…

トルーマン・カポーティ自伝映画化

……という情報を、キネマ旬報で知る。これのことかな?(→●)以前に俺が書いていたデビュー当初の話*1ではなく、「冷血」の頃、つまり中年期のカポーティに焦点を当てた映画らしいです。って、英語読解力まるでないから半ばてきとうだけど。けっこう出演陣は…

舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」*2

いわずと知れた前回芥川賞候補の中の大目玉。ようやく手に取って読んでみました。手に取るまで、ちょっとした逡巡があったのも事実なのだが。つまり「読んで厭な気持ちになったら困るなあ」という。厭というか病的なhighというか。でも、いざ読み終えてみた…

ゴーゴリ「外套/鼻」*1

19世紀半ばの小説。ドストエフスキーが「我々はみなゴーゴリの『外套』から出てきたのだ」と言ったとか言わなかったとか。ドストエフスキー云々はともかく、今回この本を手に取ったのは、ずばりジュンパ・ラヒリの「その名にちなんで」(→●)が面白かったか…

バブル時代の物語

川添象郎という名に聞き覚えのある人ってはたしてどのくらいいるのかな。次回から、週刊新潮で林真理子が始める連載小説にこの人がキーパーソンとして登場するのだけれど、彼を語る上でどうしても欠かせない女優名がある。その名さえ出せば、「ああ、あの………

「スウィングガールズ」

http://www.swinggirls.jp/index.html 「下妻物語」同様、これもやたらと上映直前まで予告編が流れていて、もうショウウィンドウに頭をごつんとぶつける上野樹里のアップが夢にまで出る始末。しかも“あの”「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督作、というこ…

おまけ(嗜好体現)

帰りの電車で、俺の席の前に立ったスーツ姿の兄さんが、鞄からおもむろにUtadaの「EXODUS」を出しCDウォークマンで聴き始める。(ジャケットが見えたのだ。)その後、彼は本を読み始める。ちらと、なにかなあと思って目をやると、村上春樹の「アフターダーク…

総括

土曜の読売夕刊で佐野眞一氏が「今の時代新たに大型書店なんて作ってどうする?」みたいにケチをつけていましたけれど(ケチじゃないか)、いやー、ごめん。あやまっちゃおう。愉しんでしまいました。やっぱ、いいわ、書店は。行くと独特の興奮を味わえる。…

4階:洋書、文具

嬉しい驚き。この階はいいよ。「百貨店」的愉しみを存分に味わえる。今までどこに隠してたんだ?と訝ってしまうような洒落た文具の目白押し。まあ使わないんだけどね。パンダがでんぐり返ししてる便箋とか。アリスの白兎のメモ帳とか。それでも「敬老の日用…

3階:一般書、専門書

漫画、文庫コーナーもあります。ここに来て、ようやく「ひっろいなー」と思える。1階2階だけでは「別に新しくする必要なんてなかったんじゃない?」と思っていたのですが。しかし、特に「丸善丸の内本店」特有の何かに痺れるということもなかった。専門書…

2階:雑誌、文芸書

これからここのハードユーザーになると思います。数えてみた、棚が何段あるか。えーと、一、二、三……。七段かあ。完璧量では日本橋店を上回っている。壁際は(平積みのない)全面九段の棚になっていて、なるほど、「国内最大級」「120万冊」に偽りなしっ…

1階:ビジネス書

はっきりいって、興味を惹かれる箇所は皆無。日本橋本店よりも広いとの触れ込みだけれど、「ほんとかなあ?」とちょっと疑問に思ったり。そこかしこに置かれている検索システムには触ることが出来なかった。夜6時、やはり混んでいたのです。あ、でも、各種…

丸善(in オアゾ) 

http://www.oazo.jp/ 行って来ました。本日オープン、丸の内オアゾ。目当てはもちろん丸善丸の内本店。先週のボウリングも、これがあるからこそ耐えられたってものなのだ。というわけで、はやる心を抑えつつ、じっくりじろじろ眺めてみました。

山田寛「ポル・ポト<革命>史」*5

池澤夏樹が毎日新聞の書評で取り上げていたのをきっかけに読んでみる。最初に登場人物の多さ(というか馴染みのなさ)に辟易して「うーむ、これは俺には縁がない本なのかな」と諦めかけていたのだが、最後の「ポル・ポトの死」、そして「ポル・ポトの妻」の…

香山リカ「<私>の愛国心」*4

香山リカは、文語文でなく口語文で本を書いた方が似合っているような気がする。あくまで「なんとなく」だけど。けれども、どうしてもこの手の本を読むと「うーん、背伸びしてるなあ」という痛々しさを感じてしまうのだ。特にアメリカ批判の箇所など。読み物…

畑正高「香三才」*3

銀座「香十」の入っているビルには「ブックファースト」も入っていて、そこで見つけたのがこの本。けっこう店頭の目立つ場所に置かれていた。やはり 「香十」帰りに買う人がいるのだろうな。他の書店でも見かけたことはあるのだけれど、とてもここでのような…

古本街で買い物

「週刊現代」増刊「三島由紀夫緊急特集号」なるものを買ってきた。昭和45年刊。ということはつまり切腹事件を受けての「特集」ってことだ。どこで買ったかというと、神保町古書会館。「東京人」10月号(→●)で場所を知った。ちなみに今回の「東京人」はほん…

空白時間

exicite 翻訳(→●)で「好き好き大好き超愛してる。」と入れたら、「It matter-of-taste favorite super-loves.」と出るのな。本の冒頭に書かれていた英語「love love love you,I love you!」の音感に惹かれてちょっと調べてみたのだけれど、別に「好き好き…

遊びだって仕事

行って来た。ボウリング。ふう。疲れた。複雑な疲れだ。特に好きでもない人と義務でセックスをしたような気分だ。とかいって、そうなるように仕向けた自分じしんにも問題があったのだが。マイケル・ムーアは「ボウリング・フォー・コロンバイン」*1で、どう…

「RIMPA」雑感

で、結局「琳派」というのが何だったのかはいまもって分からず。村上隆の知名度アップに貢献した横文字「スーパーフラット」ってやつか? と思ったけど、それも違うらしい。まあこの展覧会じたいは(繰り返すけど)ほんと、おもしろかった。解説の文章がノリ…

「RIMPA」展

http://www.momat.go.jp/Honkan/RIMPA/ 東京国立近代美術館で行われている「RIMPA 琳派」展、まああまりこのジャンルに詳しくはないのだが、なんでだかポスターに心惹かれるものを感じ、行ってみた。感想。「すごく、おもしろかったです」。 はじめに有名は…

左利きの有名人:漫画家編

http://homepage1.nifty.com/hidex/left/left2.html 上の文章を書いた10分後にこんなサイトを眺める。へぇー、喜国雅彦もそうか。知らなかった。って4コマしか読んだことないや。原律子やえんどコイチのことは知ってたけど、えんどコイチってけっこう絵自体…