2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

利き手矯正

真保裕一という人間にはさほどの興味を抱いていない。「ホワイトアウト」も未見だし。ただし、昨日の日経「プロムナード」に寄せられた文章には多大な興味を抱かせてもらった。 私はそもそも左利きである。日本の文字というのは、右利きの人が書きやすいよう…

パンダの剥製

http://www.asahi.com/national/update/0906/012.html 大阪で、ジャイアントパンダの剥製をネットオークションで販売しようとして、会社員ふたりが逮捕されたらしい。ふーん。と、ここで立ち止まってみるに、別にこれは「パンダの剥製」を扱っているから逮捕…

吉本隆明「戦争と平和」*1

付録に吉本氏の友人、川端要壽氏による若かりし頃の吉本真秀子のエピソードが載っている。吉本真秀子というのは、えーと、いまでいう「よしもとばなな」のことです。海燕賞受賞パーティーでのお話。 会場に入り、私が真秀子を見つけると、七、八人のアルバイ…

「文藝春秋」立読み

だから「ドラえもん」という本じたいが22世紀から贈られてきたショッピングカタログなわけで。全ての広告があのくらい物語性を盛り込ませてくれれば俺も喜んで読むのだけれど、いかんせん、現代のほとんどの送り手はあれらを単なる情報伝達手段としかみなし…

問わず語り

昨日の題は、丸谷才一のエッセイ「猫だって夢を見る」から拝借したもので、まあ実際その時横でぐーぐー唸っている飼い犬のことをそのまま書いただけなのです。内容とは、ええ、ぜんぜん関係ないです。変な期待をさせてしまったのかなあ。なんか普段よりクリ…

英訳「うる星やつら」:The Urusei Yatsura Web Site

http://www.projectilm.net/ 懐かしいなあ。けっこう昔は好きで繰り返し読んでたんだけど、意外に内容を忘れていた。しかし、それ以前に、この「方言を排除した『うる星やつら』の世界」というのも、なかなか味のある代物であるね。原作では「うち」「あたし…

第14回Bunkamuraドゥマゴ文学賞

http://www.bunkamura.co.jp/bungakushou/bungakushou.html 浅田彰が選ぶところの田口賢司「メロウ 1983」に決定。ふーん。田口賢司って、福田和也が「ラヴリィ」をベタ褒めしてたんで読んだことあるけど、それこそ村上春樹の言う“文体コンシャス”な小説で、…

池田晶子「41歳からの哲学」*2

クサンチッペは、元気かな? あ、クサンチッペというのはソクラテスの悪妻。池田晶子はこのふたりを蘇らせて、実に上手に掛け合い漫才を披露してくれたのだけれど、うーん、あれはもう池田さんが若い時でないとできないのかな。面白かったんだけどなあ。と、…

なんだなんだ?

ニュースを付けたら、突然半裸の子供たちが道を走っている映像が流れて驚く。と思ったら、あれかあ、ロシアの学校占拠事件。NHK的に映像としてOKなのか?なんてのは愚問。ついついこんな事件を思い出してしまった。1979年、梅川昭美による三菱銀行猟銃殺人…

週刊新潮ぱらぱら

福田和也がさっそく村上春樹の「アフターダーク」を取り上げてます。語りの人称が「僕」ではなく「私たち」。<私たちはその予兆が、ほかの企みに妨げられることなく、朝の新しい光の中で時間をかけて膨らんでいくのを、注意深くひそやかに見守ろうとする。…

犬に噛まれる

昨日から使っているパソコンは、ちょうど飼い犬のテリトリーに重なる場所におかれていて、とすると当然、相手は生後7ヶ月の仔犬ということもあり、俺の手足にバクバクと噛み付く。「ああ、もう今日はいっぱいいっぱいで君にはかまってられないよう」と半ば…

日本のボウリング史

http://www.newbowlkatsurashima.co.jp/tisiki.html いつから日本でボーリングなる遊びが普及し出したのか。どうせ先の戦争で負けてアメリカに押し付けられたのだろう(パフォーマンス好きのアメリカ人にピッタリだもんね)などと思っていたのだけれど、1861…

石井克人「ためにならない映画の教科書」*3

「茶の味」、おもしろかったなあ。自分の好みに、まさにドンピシャ、ストレート。また見たい、と思いつつ、いつの間にか日ばかり過ぎて、そして手にしたのがこの本。石井克人監督と友人の三木俊一郎氏(CMディレクター)による掛け合い漫才のようなフェイ…

図書館に関する小説を紹介してください

http://www.hatena.ne.jp/1094022610 こんなところで答えるのもどうかと思うが(答えようとしてたら終了してんだもの)、村上春樹の「カンガルー日和」に「図書館奇譚」って作品がありましたね。高校当時、この「譚」って字が読めなくて辞書で調べた記憶があ…

第3回小林秀雄賞

http://www.shinchosha.co.jp/kobayashisho/index.html 佐野洋子「神も仏もありませぬ」と中沢新一「対称性人類学 カイエ・ソバージュ Ⅴ」に決定。なるほど。中沢新一か。実に、絶妙な選択だなあ。河合隼雄先生の大プッシュがあったんでしょうか。ってのは下…

ヴィスコンティ映画祭

http://www.asahi.com/event/visconti/works.html 2004年10月8日(金)〜18日(月)、東京・有楽町朝日ホールにて。だそうです。ふーむ。この中で見たのは「ベニスに死す」だけだなあ。あの“美少年”アンドレセン君に中年男がメロメロになる。でも当時は子供…