2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いまとは異なる

先週の「メロディアス・ライブラリー」で小川洋子が谷崎潤一郎の『細雪』を取り上げていたんですよ。*1いい放送でした。好きな感情がひしひしと伝わってくる、ってのは、ほんと、いいっす。 有名なのかな? 『細雪』の、現在のとは違うバージョンの話。つま…

筋肉痛

2ヶ月間休んでいたボディパンプを再開。どうして休んでいたのかというと……あまりこの手の話が好きではないひともおられるでしょうが……爪の水虫が、洒落にならないくらい悪化してしまったからなのですね。悪化といっても、ぜんぜん痒くはないのですが。ただ…

佑之先生

5月に引きつづき、今月も三浦しをんの新作小説が出てきて、かなりに嬉しい。まあこういうのも確たる僥倖っすね。続けてってとこが。よくこちら側の欲求を判ってらっしゃる。最新(『星間』)の方はまだ読んでないんすけど。神去なあなあ日常作者: 三浦しを…

風呂歌

やれやれつかれた。と自宅の浴槽に浸かりながらひといきついているところに、おそらくは換気口から隣人の男性の歌う声がひくく響いてくるのを耳にすると、何とはなしにシャーロック・ホームズの「まだらの紐」とかを思い出してしまうのだけれど——まあ御機嫌…

矛先

単行本に収録する際に、新聞雑誌連載時とは文章が異なったりしてると、わりにがっかりします。それはまあ、推敲の果てにそうなった、ということに(書き手側からすると)なるのだろうけれど——だからそれはりっぱな努力や誠意の一種として賞賛されることも判…

ミニマリズム

世の評判との齟齬を感じる、というほど大げさなものではないのですけれど、江國香織の『いくつもの週末』というエッセイ集と銘打たれつつも、その実——フィクションなのかノンフィクションなのか判然としない本をぐうぜん読んで、むしろ、このひとの代表作と…

馬車が見たい(それも二頭曳き座馭式馬車が)

ふと思いついて、「信任状捧呈式の馬車列の運行予定」(→●)ってのをときおりチェックしてるんですがね。更新されませんねえ……。あれっすよ。駐日大使が来る際に皇居の周りを走らせるというやつ(テレビでも見かける)——ほら、こんど、アメリカのジョン・ル…

寝床

どうにも厳しい。というのは、サウナに備え付けられているテレビから流れてくる効果音としての若い男の子たちの笑い声についてなんですけど。ううう。ナンシー関も書いていたように、落語の「寝床」そのままっすよ(→●)。字義どおりのジャイアニズムとでも…

ネオ・スリーピズム

前世紀までの眠りは、健康や休息のためといった覚醒時の価値観で語られていたのを、今世紀においては、純粋に「眠りの眠りによる眠りのための眠り」といった、睡眠時の価値観で語られ直さなければならないのではないだろうか? というような与太を、こういう…