2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

犬の耳

えーと。つまりは「dog-ear」のことです。本のページの隅を折ること。 読売新聞で、川上弘美が「カイミジンコに聞いたこと」という本を紹介する際に、こんなことを書いています。 覚えておきたい頁の稜(かど)をたくさん折るあまり、本全体がふくらんだ。 h…

女ことばってむつかしいよ

いや。ほんとむつかしいです。「遣ってはいけない」という戒めを小さい頃に強烈に受けたせいか、今でも、そうかんたんには遣うことができません。ちょっと、いま、試しに遣ってみようかなーと思ったけれど、んー、やはり、恥ずかしい、というより、さらに強…

神前結婚式

週刊新潮に出ていた、藤原さんと陣内くんによる挙式の見所という記事がわりに面白くて、3回ばかり読み込んでしまいました。といっても、特に揶揄する内容ではなく(多少、ちゃかす風ではあったけれど)、けっこう真面目に当日の挙式の説明に終始しているも…

「村上朝日堂の逆襲」再読

再読癖が付いたのか、今は「村上朝日堂の逆襲」を読み返してます。ぼくがはじめて読んだ村上春樹の本。「ノルウェイの森」大ブームの頃に、父親から貰ったのです。つか、彼は、なぜだか「ノルウェイの森」緑色の下巻だけを買っていたんだよなあ。ぼくは後か…

ポンピドー・センター所蔵作品展

国立新美術館「異邦人たちのパリ」に行ってきました。 たまには、人の手による巨大なものを見るのもいいものです。絵の前に佇み、その作者に成り代わったような気分で手がうずうずしたりしてね。ピカソありシャガールあり藤田嗣治あり……。ポンピドー・センタ…

ペンだこ

唐突だけど、「ペンだこ」って見たことあります? ぼくは、父親のしか見たことないなあ。いやね、この連休中、金井美恵子の「彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄」を読み返して(むちゃくちゃおもしろい!)、そこに、退屈したりナーヴァスにな…

政治と情動ってなるべくなら切り離してもらいたいよね(といい人ぶる)

「双調平家物語」も6巻目に突入すると、やたらと衆道の記載が増えてくる。うーむ、さすがは日本史……と感心すべきなのかどうなのか。とにもかくにも、権力のある人間たちが織りなす性と政治の関係をまざまざと見せつけられて、いつの世も、どこもかしこも同…

おこと教室

「断食」ということばを、間違って、「だんしょく」と読んでしまったことがあります。正解は「だんじき」……。間違えませんよね。賢明なる皆さんは。それから、とある駅の看板にある「おこと教室」という文字を、「え? おとこ教室?」と勘違いしたこともあり…

甘味

本日、生まれてはじめてあんまんを食べた。意外に、ねっとりしているのだね。 小さい頃は、辛いものばかり好んで食べていたので、周囲に、「この子は将来酒好きになる」との期待を抱かせていたらしい。だけれども、残念ながら、酒ではなく、どちらかというと…

「花椿」の謎

資生堂から出ている月刊誌「花椿」。これは、1冊100円なのだけれど、どういうわけだか、定期購読になると、一気に4400円と値上がりするんだね。いや、ほんと、どうしてなんだろうと長年の疑問ではあったんだ。100円×12ヶ月=1200円で、3200円もよけいにお金を…

置き位置

利き手の逆の手の置き位置って、意外に侮りがたいものがあるんだねと昨日思った。ほら、からだのバランスとも関わってくるし――。

体内スト目前

あの監督無能だからだれか他の人に交代して! という声が俳優やスタッフから上がっているのに、どうにもめぼしい人材が不足してて、しょうがないけどまあこいつで我慢しとくか。――という状態がぼくの中で続いている。監督も疲れ切っているのに……。だれか他に…

魂の遊び

親類の子が来て掃除をしている書斎の整頓するのを待って、私は机を縁側に持ち出した。其所で日当りの好い欄干に身を靠たせたり、頬杖を突いて考えたり、又少時は擬と動かずにただ魂を自由に遊ばせて置いてみたりした。 夏目漱石「硝子戸の中」より。 たまに…

ゴシップ好き?

ぼくは好きです。 やんごとない人々や、美男美女が繰り広げる愛憎のドラマを見て、ああ、この人たちもぼくたちとおんなじ感情で動いているんだなあ、ということを確認し、安心するというか。安心はしないか。ちょっと、自分も同じ目に合ってみたいというのも…

「七夕委員」読み中

http://wwwz.fujitv.co.jp/takeshi/index.html なんかここんとこしんけんに今日マチ子作「七夕委員」を読むのを楽しみにしている。時間の都合上いちにち3話ほどしか読めないのだけれど――昨日で12話までこなす――、そうした縛りがまた逆に興を添えているとい…

小説への関心

丸谷才一のエッセイで、E・M・フォースターの「小説の読者は自分より下の階級の登場人物には関心を持たない」という台詞が紹介されている。――そうなのか?

肌荒れ気味

理髪店で「寝不足か仕事のストレスがたまっているんですか?」と訊かれる。「え、どうしてですか?」「いや、おでこが荒れ気味ですよね。」そうなのだ。じゃっかん、左生え際に、吹き出物が出来ている状態なのだ。「寝不足ってことはないんですけどねー。」…

託宣

夢の中で「脳や睾丸ではなく、大腸に頼むと願いは叶う」というお告げを受ける。大腸?(丹田のあやまり?)

湯冷ましは体に悪い?

よく呑むけど……(→●)。

立春の真鶴

渡辺保が毎日新聞の書評欄に載せた川上弘美の「真鶴」評を読むと、もういちどあの作品を読み返したくなる。そのくらい、愛情に飛んだ評だ(→●)。にしても、どうしてこの時期に載せたのだろう? 2006年10月刊行の本なのだから、去年のうちに載せていてもいい…

横書きの時代

そういえば、「なんか横書きの方が字がきれいに書ける」と言う人はいるけれど、その逆、「縦書きの方が字がきれいに書ける」と、わざわざ表明する人には会ったことがないな。慣れてるから(横では)書きづらい、とか、縦でないとうまくものが考えられないと…

「少年への性的虐待」読了

ギリギリセーフ。「少年への性的虐待」読了。感想は、ひとまず控える。ただ、専門家による、太宰治の「人間失格」が、まさに性的虐待を受けた人間のその後を克明に描いているとの指摘に、「へぇー」というか、そういう観点で太宰治を見たことがなかったから…

読売文学賞の人:西川美和さん

http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070201bk01.htm 「人からよく見られたい。理性があるように思われたい。そう思う自分にも、一皮めくれば、全然違う感情がある」 こういうことをさらりと言えるのって、実はものすごいことなんだよなー。(関係ないけど…