ゴシップ好き?

 ぼくは好きです。
 やんごとない人々や、美男美女が繰り広げる愛憎のドラマを見て、ああ、この人たちもぼくたちとおんなじ感情で動いているんだなあ、ということを確認し、安心するというか。安心はしないか。ちょっと、自分も同じ目に合ってみたいというのもあるのかな? あれだけ金をつかえたら気持ちいいんだろうなあ、とか。違うか。どちらかといったら、世にも稀な生体を観察するような感覚で見ているのだろうか? 
 まあ基本形がこんなものだから、「双調平家物語」を読んでいても(現在5巻)、感応するのは、孝謙天皇道鏡との仲だとか、幼少の頃の冷泉天皇が一物の絵を父帝に送りつけたことだとか、今だったら格好の週刊誌ネタだろうなあというところに集中している。なんやかんやいって、マスコミ教育はばっちりと受けているのだねえ。とかいって、資質によるところが大きいのかもしれないけど。