魂の遊び

 親類の子が来て掃除をしている書斎の整頓するのを待って、私は机を縁側に持ち出した。其所で日当りの好い欄干に身を靠たせたり、頬杖を突いて考えたり、又少時は擬と動かずにただ魂を自由に遊ばせて置いてみたりした。

 夏目漱石硝子戸の中」より。
 たまには、じっと動かずに、<魂を自由に遊ばせて>みるのもいいですね。犬と一緒で、運動が足りないと鬱々としてくるのかも。