2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

はみだす

知ってましたか? 「はみだす」は「食み出す」と書くということを。 「たりない」を「足りない」と書くのもちょっとどうかと思うのだけれど、これはさすがに見慣れているし。 でも、「はみだす」が「食み出す」とはなあ。べつに、食のことだけを扱っているわ…

ハゲタカ週間

見てましたよ今週はずっと土曜ドラマ「ハゲタカ」の再放送。いやー今更ながら凄いっすねー大森南朋の色気というのはー。おでこのしわ一本にさえ宿る色気。ひとえにあれは毎回インサートされる栗山千明に「す、すみませんでした〜」と喪服姿で土下座する大森…

恋のトートロジー

プルースト曰く。もともと恋に心の平静などあろうはずがない。なぜなら―― なぜなら人が手に入れたものは、 更にそれ以上のものを欲するための 新たな出発点以外の何ものでもないからだ。 「失われた時を求めて」3巻327ページより。 よく松本人志もこうい…

クーラー壊れてたんだぜ

ひどいだろ……。んでもって、修理の人が、二十日に来る、なんてことになってたから、やれやれ、と、人目を忍び、超軽装でこの週を過ごす。やっぱり、気温三十度を超すと、人間(ていうか俺は)、何もできないっすね。一応、ここは六階なので、完全無風地帯と…

金閣における三島タブー

橋本治「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」より。金閣寺の、写真掲載拒否に関するエピソード。 数年前、私は『ひらがな日本美術史』という本の二冊目を出した。日本美術史の本で、鎌倉時代と室町時代をその範囲にする。そこで、室町時代の建設として、…

禅の文化展(@上野)

こわいね。のこってるんだ。焼失前の金閣の写真。内部で、でんと鎮座ましましている足利義満像のオーラが凄すぎ。(黒過ぎ……。)呑気に「枯淡と冷涼と忘我の境地を求めて」なんて思って行ったら、こちらの将軍家コーナーで確実に足をすくわれること請け合い…

それというのも流行は

少なくとも 何年かの間だけはそう断言していたが、 それというのも流行は、 それ自体が変化の必要から生まれただけに、 必ず変化するからだ ――なるほどなあ。ってこれはプルーストの格言。というより、「失われた時を求めて」三巻に載っている、んんー、から…

勘違い:犬は吠えるがキャラバンは進む

ええっ。と、驚いたってほどでもないんだけれど、いややっぱり驚いたのかな? 今、「失われた時を求めて」の三巻を読んでて、そこに「犬が吼えても、隊商は進む」の意味が載ってたんですよ。 羨望する者のつまらない批評をものともせずに、確固たる信念で行…