禅の文化展(@上野)

 こわいね。のこってるんだ。焼失前の金閣の写真。内部で、でんと鎮座ましましている足利義満像のオーラが凄すぎ。(黒過ぎ……。)呑気に「枯淡と冷涼と忘我の境地を求めて」なんて思って行ったら、こちらの将軍家コーナーで確実に足をすくわれること請け合い。って、まわりの皆々さんは熱心にメモを取りながら見ているような人たちばかりだったから、とくべつ度肝を抜かれることもなかったのだろうなあ……。金閣は、この禅の文化展の中では、どちらかといえばカレーにおける福神漬け的な位置づけだったのだろうけれど(という比喩からして、既に禅文化における自分の無知具合をかくじつに物語っているわけだけれど)、あの金閣のオーラの前では……。霊感ゼロの人間だって、なにがメインでなにがサブだか、その概念からしてこんがらがってしまう。
 と、本道から、かなりにずれたところで反応してしまったわけなのですが(遅ればせながら、正式名称は、「京都五山 禅の文化展」ですね。――と書いていて、頭に「足利義満六百年御忌記念」のフレーズが冠されていたことに今気づいた……)、ずれついでに、

  1. 普賢菩薩が乗っかっている半分目の笑っている白象
  2. 釈迦如来の背後に八匹ほど置かれている羽根の付いたクリーチャーたち

 には、しんけんに心惹かれたことを記しておきます。いや、かわいかったな。ほんとに。
 あと、もう既にやっていたらあれなのだけれど、森村泰昌氏、いちど、十一面観音像にチャレンジしてみたら如何だろう? とか思った。(つーか、自分がやってみたくなってしまった。)