2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2004年映画ベスト5

第1位「スクール・オブ・ロック」 すいませんね。なんか全然高尚なヤツじゃなくて。でも、これ、ほんとスクリーンで観られて幸せだったな。同系統で、「ドラムライン」もものすごく気持ち良かったです。 第2位「リアリズムの宿」 じみーな映画です。なんか…

全ての本をかたす

布団の中で岡野宏文・豊崎由美「百年の誤読」を読んでいたら、あまりにおもしろさに午前4時まで眠れず。10時頃起きる。大掃除。本棚の本を全てかたす。小物入れ、スクラップブック1冊を残し、他はがらんどう。よし、来年はここにマンガとDVDを置けたら喜…

文体休憩

自分には、口語文あわないようです。といいつつ、まだ憧れてはいるのだけれど。好きなんすよね。他人の「口語文」読むのって。うまいひとのは特に。(当たり前か。)うらやましく思います。で、しばらく上のような日記文バージョンで行こうかなあと考えつつ―…

「放浪息子」を買う

掃除には手をつけられず。ずっとネットを眺めている。 少し遠ざかっていた間に、いろいろなサイトが立ち上げられていたのだなあと感心する。(まあもともと、「探し下手」というのがあるのだけれど。)私は、自分で自分のことを「こういう人間です」というの…

多和田葉子のしなる指

自分があまり筆圧のない持ち方をしているせいか、「ユリイカ」の臨時増刊号に載っている多和田葉子の写真には正直ぎょっとしました。ペンを持つ右手の人差し指が、え、海老反りになってる。すごいなあ。ものすごく力を込めて書いているのだろうな。しかし、…

橋口亮輔「無限の荒野で君と出会う日」

エッセイ集です。橋口監督といえば、どうしても「ゲイ」という要素がピックアップされがちだけれど、そういうこととは関係なく、同時代を生きる人間として深く共感できます。まあつまり、映画を観ててもわかるように、橋口監督、人としてまともだってこと。…

ゆたぽんのこと

風呂あがり、すぐに布団に入ればいいのだけれど、あれをしたりなにをしたりで、結局湯冷めをしてしまう。いちおう靴下は掃いているものの、やはり足下は特別冷える。そのせいで、寝付けなくなることもしばしば。さて、どうしたものだろう、これは、と悩んだ…

篠崎真紀+宮崎吐夢「恋人でもないのに・・・」

いやー、笑った、笑った、笑い転げましたねえ。つーても、この本の97ページに書かれているように、「笑いや冗談は共有する人数が少ないほど純度が高」いのだから、このおもしろさを共有できる人数は少ないのだろう。だからまあ、別におすすめはしません。…

通勤電車小説

吉田修一「春、バーニーズで」*1。山田詠美が言うところの「アーバン」な短編集です。地味目な作品だけど、けっこう好きだな。週刊文春のインタビューで「最後の息子」の続編といったセリフをちらりと目にしたことがあるけれど、そんなことは気にせず、独立…

橋本治サイン会レポート

八重洲ブックセンターでエレベーターを待っていたら、後ろから橋本治がやって来た。あ。これは先日(12月14日)の「橋本治 トーク&サイン会」が始まる前の話。だから別に、氏が来てても不思議はないのです。でもなあ、ほんと、驚いたよ。一般の客が使うのと…

日本一怖い!「ブック・オブ・ザ・イヤー2005」

毎年恒例、SHIGTのブックレビューが別冊に。出世しましたねえ。というか、やっぱり読んでる人がいるってことですよね。個人的に、ここで取り上げられてる本は、他の所のよりも自分の好みと近くて嬉しいのです。 というわけで、今年の5冊として、文芸・評論…

私的FCチェック

西原理恵子の「毎日かあさん」。毎週火曜日愛読してます。はっきり言って好きです。好きなんだけれど、心配していたりもする。何に対する心配かというと、妹に対する、兄のあまりに悲惨な描き方。悲惨というか、まあギャグとして捉えられる範疇ではあるもの…

斎藤美奈子「物は言いよう」

横文字には疎いのでもしかすると用法が間違っているかもしれないけれど、要するに、ジェンダーフリーを提唱している本なのかな。男は男らしく、女は女らしく、という既存の思想に反対する本。いや、別に、ものすごく猛々しく主張しているってわけじゃないの…

山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」

うう。うまいっすね。うまいのだけれど。うーん。もう少し(題名やペンネームから)笑いのある小説かと思っていた。そこのところは、ちと肩すかし。まあ勝手に期待する方が悪いのですが。 日経新聞11月4日にこんな文章が載っている。引用しよう。 「無駄な…

山田詠美+高橋源一郎「『顰蹙』こそ文学」

「群像」1月号の目玉のひとつです。いやー、やはりおもしろいなあ。読んでてぞくぞくと背中がしびれる。編集者側は、この対談のテーマを「新しい文学の話」と定めていたようなのだけれど、あはは、このふたり、脱線するする。(芥川賞を含めた)文学賞選考…

平井堅「SENTIMENTAL Lovers」

先日買った東京事変の「教育」がかなりよかったので、ふーん、日本のポップスもあなどりがたいんだなあという感心をする。そこで、現在売れているというこのアルバムにも手を出してみた次第。なるほど。声はさすがに美しいねえ。第1曲の伴奏なしの箇所を聴…

カタルシス的

昼休みに星野智幸「在日ヲロシヤ人の悲劇」(「群像」1月号)読了。ふう。濃い小説でした。題名になっているのは登場人物のひとりが綴った文書名で、特に、彼らの悲劇が前面に押し出されているわけではない……と、思っていたのだけれど、ああ、確かに「悲劇…

似た人

十数年ぶりに甥がやって来た。「ぼくですよ、ぼく。ほら大宮の」と言われても、「ああ、これがうわさのなんとか詐欺」と頭に浮かぶ。なぜなら、目の前に佇む青年は、あまりに幼い頃の彼とは面差しを異にしているから。が、瞬間、笑いとともに見せた表情は 、…

岩月謙司が捕まった!

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041207ic26.htm 文字通り「ツボ」にはまったニュース。なんだが現実の出来事とは思えないです。そっかー。あの岩月先生がなあ。いや、著作は一度も手に取ったことはないのだけれど。ちょっと江角マキコの年金未納…

「群像」購入

買ってきましたよ。2005年1月号の「群像」。もちろん表紙にでかでかと書かれた「大江健三郎」の文字に惹かれて(→●)、というわけではなく、星野智幸の新作が読みたくて買ったのでした。それと、山田詠美と高橋源一郎の対談。ふーん。このふたりだと山田詠…

東京事変「教育」

はてなでもずいぶんと取り上げられていたようっすね。へへー。「ミュージックマガジン」で石井恒氏が熱烈にラブコールを寄せていたので、試しに聴いてみました。なるほど。これは、来ますね。先週の日曜に買って、以来ずっと聴きっぱなし。捨ての曲がほとん…

高温(強風)

暑かった。どうしたんだろう今日は。電車の窓から、バックの空とのコントラスト激しい入道雲らしきものまで見えました。けっこう異様な迫力。ラピュタとか、そういう世界。もしくはウルトラQとか。いやこちらは未見なのだが。ともかく、今朝の強風――家の窓…

橋本治「蝶のゆくえ」2

全6編の短編集。読み終えてみて感じたこと。「懐かしいなあこれ。桃尻娘の後編みたいだ」。要するに、ごくふつうのドラマに、橋本治の鋭い視点が挟み込まれているから、いつもの彼のエッセイや評論を読むのと同じ興奮を味わえるのですね。(かのシリーズで…

橋本治「蝶のゆくえ」1

先月の26日、ということは一週間前ですね、発売日と同時に買ってきました。もちろん、トーク&サイン会が行われる八重洲ブックセンターで。正直、ちょっと「臆面がないなあ」と羞恥心が働き、なかなかレジにまで持って行けなかったのも事実。加えて、うーん…

「今夜は恋人気分」けらえいこ出演

TV

やっぱりやってましたね。漫画の吹き替え。というのかなんなのか、あの、漫画の登場人物になりきってアナウンサーがセリフを読むヤツ。NHKの悪しき伝統だと思う。こっぱずかしいから即刻撤廃して欲しい。(やるならもっと真面目にやって欲しい。)まあ最初の…

録画予約

http://www.nhk.or.jp/koibito/backnumber/index.html NHK「今夜は恋人気分」23:15〜23:44。ゲストにけらえいこ。うわー。写真で見る限り、ずいぶんとかわいいカップルだなあ。(なるべくなら、マンガの吹き替えとかやらないでほしいのだけれど、この願い届…