talk

水木しげる雑感

ユリイカ「特集・水木しげる」(ISBN:4791701380)を買ってきました。わー、なんていい人なんだ、京極夏彦って、と、彼の代表作を一編も読んでない人間にもそう思わせる飾り気のない人柄を味わうことができます。冒頭の対談でね。つーか、単なる水木しげるフ…

旧世代かあ・・・・・・

何だか引っ掛かる。というのは、パラサイト・シングルの名付け親、山田昌弘が、今度はフリーターを「夢見る使い捨て労働者」と名付けた件について。今日の日経、読書欄で知りました。(「働かぬ若者に新視点」なる特集での話。ここで紹介されてる本田由紀「…

なんだっけ?

藤子不二雄のマンガに、5歳の自分と15歳の自分と25歳の自分と35歳の自分と45歳の自分がタイムマシンで集まって、人生に関わる重大なことを話し合いで決めるというのがあったのだけれど、そんな感じで、僕もまた、色々なことを決めたり、また規制し…

大宅賞ニュース

「大宅賞に最年少26歳の稲泉氏」なる記事が今日の読売新聞に載っていて*1、正直ノンフィクション系にはあまり興味が行かないのだけど、この男性の母親が作家の久田恵と知り、あれ、今日の人生相談の回答者はもしかすると、と思ってページを繰ってみたら、や…

憑依づく

「そう家にばかりいないで、たまには外に出なよ。ほらいい天気だよ。桜だってきれいだし。」と、2005年に藤子・F・不二雄が生きていたら、こんな台詞をドラえもんに吐かせていたかもしれない。ところがのび太は、たぶん8割の確立で、花粉症デビューを小学4…

ループする記憶

最近は、電車の中で本を読まない。それどころか、音楽も聴かない。では、何をしているのかというと、何もしていない。何もせずに、ただ電車の中で揺られながら目的地まで運ばれるだけ。揺られながら、昔読んだ漫画を頭の中でリピートするだけ。よく利用する…

ルビのあるなし

毎日新聞連載、西原理恵子の「毎日かあさん」が今週から月曜連載になった。それに伴い、かどうなのかは知らないけれど、「西原理恵子」の横に、小さく活字で「さいばら」とルビが打たれるようになった。あらら。なんだか少し恥ずかしい。他人事ながら、照れ…

ほころび

11時に寝て、夜中の3時に目覚める。ここのところ、そうした日々が続いている。花粉のせいだ。花粉のせいで、呼吸のリズムが狂い、引いては体内時計のリズムも狂ったせいだと思われる。あくまでも、こちらの勝手な予想だけれど。加えて、仕事の、どうにもな…

禿恐怖

禿恐怖というのがある。高校時代、東西線車内で村上春樹の「日出る国の工場」を読んで、その恐怖に拍車がかかる。要するに、禿そのものへの恐怖ではなく、父親が禿げている人の9割が抱くであろう恐怖なのだが、その恐怖が、生活習慣だけでなく、内面規制にま…

イノセント憧憬

自分の、政治的信条を詳らかにすることに臆病だ。政治的、といっても、支持政党を明らかにするといったものではなく、もっと生活に密着した政治的信条のことだ。だから、その手の人間が、疎んじられずに(多少は疎んじられているところはある、と見ているの…

薬嫌い

今のところ、まだ薬には手をつけていないのだけれど(花粉症のです、もちろん)、うーん、今期のには、さすがに白旗を掲げざるを得ないのかとしばし苦悶中。昨晩は、鼻づまりで夜1時から眠れませんでした。今日が休日で、ほんとぅぅうによかった。

連休2日目。

いま僕が、嘘偽りなく心の底から望んでいるのは、「団地ともお」4巻が早く書店に並ぶことなのだけれど、う、うーん、まだなんすかねえ。今日、ひさびさに都内大手書店に行って――期待してたんだ、入手できることを――みごとな肩透かしを食らったという次第で…

今期最大の鼻づまりに苦戦。

それにしても、30年ちょっと生きていて、未だ人との程よい距離感(間?)というのを会得していないのです。仲良くなりたい、と思いつつ、けれども、ものすごく仲良くなるのは避けたいというか。なぜって、そうして仲良くなり過ぎて、にっちもさっちもいかな…

剛田武くん

へぇ。ジャイアンがゲイだという説が流布されているとは、今の今までちっとも気づきませんでした。まあ確かに、そう言われてみれば、そうかなと肯じざるを得ない側面を彼は持っていますね。つーか、ゲイカルチャーに通底している何かを彼が体現しているとい…

ちょっとした疑問

どうして、地下鉄の終電の時間はあんなに早いのだろう。近所のスーパーマーケットでさえ24時間営業になっているというこの御時勢で、夜12時に「はい、おしまい」というのは、かなり酷な話であるような気がします。タクシー業界を潤わせる為?いや、それなら…

イメージ遊戯

ところで、これはあくまでイメージ、星野智幸も下の吉田修一と同様の感を僕は抱いたりするのだけれど(ただし本人がはっきりと否定している文章を日記で読んだことがあります、だからあくまでイメージ)、あまりこちらに関する言及はネットで目にしたことが…

かるく反省

吉田修一が「男の子が好き」かどうかなんて、正直あまり興味はないのだけれど(小説が優れていればそれでいいです)、なんだか、世間では彼のことを「それ」だと思ってる人が多いなあ。世間、というか、先ほどざっとネットを見回っての感想なのだけれど。ま…

マスクの季節

今年は、花粉の量がすごいすごいと、昨年の秋から騒がれていたので、一応、準備は万端に整えていたのです。と、いっても、まあつまり「マスクで防御する」といった、通り一遍のものなのだけれど。11月あたりも、なんだか鼻がグズグズしていたような。そして…

神戸美和子雑感

なんとなく、ドラマ「富豪刑事」が始まる前までは、鈴木由美子原作の「白鳥麗子でございます!」(古い?)みたいになるんじゃないかと思っていたのです。いや、鈴木保奈美のときも松雪泰子のときも、じっくりとは見ていなかったのだけれど。だって、原作の…

考え過ぎ

正月休みも明け、仕事が始まってみると、なんとなく冴えない毎日が続きます。いけないいけないと思いながらも、ついつい、他人をうらやむ真っ黒い心情が首をもたげてきたり。ため息。そう、ついてしまいますね、ため息。ふう。 こういうのって、けして自分ひ…

ファンなりたて

にしても、小田扉はおもしろいですね。何を今さら、と言われそうですが、ひさびさです、ある特定個人にここまで夢中になれるのって。もしかすると、ナンシー関以来かもしれない。そのくらい、好き。例えば、パソコン猫エレキが出て来る回でも、きちんと隣の…

私的FCチェック

西原理恵子の「毎日かあさん」。毎週火曜日愛読してます。はっきり言って好きです。好きなんだけれど、心配していたりもする。何に対する心配かというと、妹に対する、兄のあまりに悲惨な描き方。悲惨というか、まあギャグとして捉えられる範疇ではあるもの…

虚実の膜を突く地震

森下裕美の連載マンガが、たいへんなことになっている。まあたいへん、といっても、単にキャラクター設定に変化が生じたというだけなのだが。うーん。名前は忘れたなあ。あの、大きな犬と一緒にいる、人の良さげなおじさん。その人の良さ――つーか、いつでも…

ドラマ化妄想

先の「富豪刑事」ドラマ化の報に触れてふと思った。「富豪刑事」がドラマ化されるくらいなら、おそらく水面下では(同じ筒井康隆作の)「文学部唯野教授」のドラマ化企画もあったのだろうな、と。けれども、あの作品の要となる「エイズ騒動」がネックとなっ…

名前を気にしたり

ときどき思うのは、Aという名とBという名では、どちらの方に高値がつくか、ということ。高い名、ってありますよね。別に見た目が派手! という意ではなく(なんとなく今「綾小路」という名が浮かんだ…)、バランスがいい、というか。音、形の面で、思わずカ…

学会員長井秀和

ふーん。ちらっと検索かけてみました。なんだ。彼が学会員ってのはかなり有名な話なんだな。(ありがとう、うろさん。)でも、たぶん、今まで一度も週刊新潮では扱われてなかったんだよね。たぶん、だけど。だからこその昨日のおどろきがあったわけで*1。 に…

10.23地震

う。また揺れてる。小学生の頃は「こんなの遊園地のアトラクションをタダで楽しんでるようなもんだし」とうそぶいていたのだが、さすがに大人になると、テストの結果より地震の方がこわい。あの頃は、思いきり藤子不二雄の世界に守られていたんだなあ・・・…

早いなあ

ここ1週間で、マスクをしている人をよく見かけるようになりました。花粉症かな?今期は、花粉量が多いと――夏も異様に暑かったし――いうからねえ。もしくはただの風邪なのか。ここ最近気温の変動が大きかったし。職場でもごほごほ咳をしている人をちらほら見…

うまい悪口

現在金井美恵子の「目白雑録」という本を読んでいるのですが、いやあ、悪口、うまいっすね。自分の中で悪口には純然たるヒエラルキーがあって、彼女のそれはかなり上位にランクインしますな。つまり、読んでて不快、の逆。笑える笑える。言われている対象の…

出生時のストレスと自殺 

上記「いのちの輝き」によると、人の自殺と出生時のストレスには密接な関係があるそうです。 首つり自殺をした2900人のケースでは、出生時になんらかの原因で窒息状態を経験していることがわかった。機械的な手段で自殺した人たちの多くは、出生時に、たとえ…