旧世代かあ・・・・・・

 何だか引っ掛かる。というのは、パラサイト・シングルの名付け親、山田昌弘が、今度はフリーターを「夢見る使い捨て労働者」と名付けた件について。今日の日経、読書欄で知りました。(「働かぬ若者に新視点」なる特集での話。ここで紹介されてる本田由紀「若者と仕事――「学校経由の就職」を超えて」って本、買っちゃったよ。毎日でも取り上げられてたんでね。はっきり言って、装丁はいまいちなのだが。)繰り返す。「夢見る使い捨て労働者」・・・・・・。「使い捨て」・・・・・・。うーむ。ミも、フタもない。そしてこのミもフタもないネーミングセンスが山田センセイの売りなのだろう。このネーミングを目にし「溜飲が下がった」と喜色満面になってる日経読者も多そうだしね。そしてそうした読者をも(恐らく)取り込み、最後に山田センセイ、こう嘆いておられる。

すると(略)日本社会は、内的には幸福だが使い捨てられる大衆と、夢から覚めているがゆえに不幸な少数のエリートへと分裂する方向に向かうのだろうか。旧世代に属する私や若者の親たちには、想像したくない姿だが。

 ははー。いいなあ。山田センセイとその同世代のひとたちは。けっして「使い捨て」られることもなくまた「不幸」になることもないのか。へへへー。どうぞ見守ってやってくださいまし。となぜだか卑屈な態度でお願いしたくなる。いい餌にされてるなあ。山田センセイ、この手の仕事でいったいどれくらい儲けてるんだろ?