縦書き横書き

縦に書け!―横書きが日本人を壊している
 所用で近所の文房具店に寄った際、そういえば、先日読んだ石川九楊「縦に書け!」にあったように、今って縦書きのノートってないのかな、と思って調べてみたら、なるほど、子供用のジャポニカ学習帳等といった所でのみ棲息を許されている様子で、きちんとした(つまり、こちらが身銭を切っても欲しくなるような)デザインでの縦書きノートは皆無だった。ふーん。自分が学生時代、例えば現国の時間には横書きのノートを90度回転させ、その上で縦書きにして使っていたものだが、そっかー、今の学生さんも同じようにして横書きのノートを縦書きにして使っているのかな。上記「縦に書け!」は、題名通り「日本語は縦に書くように出来ている、キーボード等で打たれた横書きの文章ばかりが跋扈すると日本語の力は(引いては子供のモラルも)弱まる」と現代日本文明に警鐘を鳴らしている一冊で、まあ、横書きを即「悪の大本」とする考えには抵抗を示す輩もいようが、でも、確かに、縦書きのノートがないってのは不思議だよねえ、と、ここに多大のシンパシーを感じる。(ちなみの、この文章は、きちんと「パソコン」で「横書き」で打ってます・・・・・・。素直じゃない。)別に、印刷技術に問題があるというわけでもないのだろうし、あったらあったで、縦書きノート重宝する人もいるだろうになー。なんでだろう。昔はあったのだけれど売れ行きが芳しくなく敗退・・・・・・ってのが真相なのか。だとしたら、余計石川さん怒りそうだ。まあ「ノート」ってのがそもそも「notobook」の略で、つまりは舶来品なのだから(別に「アメリカ」「植民地化」なんて物騒な単語を持ち出すまでもなく)、いつまで待っても日本語に対応したタイプが出てこないってのが正解かも。
 つーか、僕はしんけんにかっこいいデザインの縦書きノート、欲しくてたまらないです。無印ででも、ニュータイプとして出してくれないかな?