横書きの時代

 そういえば、「なんか横書きの方が字がきれいに書ける」と言う人はいるけれど、その逆、「縦書きの方が字がきれいに書ける」と、わざわざ表明する人には会ったことがないな。慣れてるから(横では)書きづらい、とか、縦でないとうまくものが考えられないとかいう人には――活字上では――会ったことがあるけれど。あくまで字のうつくしさにおいて。いるのかな?「私は縦の方が横より字がきれいに書けます」と言う人って。(字を書くのを仕事にしてる人じゃなく。)
 まあぼくもどちらかと言えば横書きの方が字がきれいに書けている……ような気がする派のひとりっすね。錯視と関係があったりして。ないか。別に罫線のあるなしにかかわらず。単に、紙の幅の問題なのかな?(やっぱり錯視?)
 右ききの人は縦書きだと手が汚れる、なんて話も聞くけれど――実際、ぼくには、縦書きで万年筆を使いこなせている人の存在がふしぎ――、その点、横書きなら、右きき左きき両方の人が共に手の汚れを体験できるもんね。だからって、特に横書きを推奨しているわけではないっす。森博嗣の1月22日の日記を読んで「そういえば……」と上のようなことを思った(思い出した)次第。
 ここけいゆで(→)。
 更にそういえば、昔、「縦に書け!」(→)って本を読んだことがあったなあ。この頃のぼくは、縦書きのノートが欲しくて欲しくてたまらなかったらしい。その後、某メーカーのを手に入れたけど、正直、使う機会はあまりなかった……。