神前結婚式

 週刊新潮に出ていた、藤原さんと陣内くんによる挙式の見所という記事がわりに面白くて、3回ばかり読み込んでしまいました。といっても、特に揶揄する内容ではなく(多少、ちゃかす風ではあったけれど)、けっこう真面目に当日の挙式の説明に終始しているものです。修祓(しゅばつ)、祝詞奏上(のりとそうじょう)、三献の儀(さんこんのぎ)、誓詞奉読(せいしほうどく)、玉串奉奠(たまぐしほうてん)――おおー、さすが芸能人、難しい漢字を駆使した儀式を準備してるんだなあ、といっとき感心していたのですが、よくよく調べてみると、別にこれ、芸能人だからではなく、ごくごくふつうの神前結婚式の流れなんですね。知りませんでした。ちょっと、新潮から、各説明を抜粋してみますか。

 斎主が神様をお招きする前に、心身の罪穢れを祓う修祓の儀。榊の枝に麻と神垂(しで)を付けた大麻(おおぬさ)など修祓の具でお祓いします。

 と、活字で読むと、かなり仰々しいのですが、ここにイラストがありました(→)。よく見ますよね、これは。いわゆる「おはらい」です。

 次いでお二人の結婚を神様に報告する祝詞を奏上します。

「その間、一同は起立し頭を下げていなくてはならない」――とは、今日ぼくが見たどこのルール集にも記載されていました。守らない人がいるからかな? つか、みんな、知らないだけか。(もちろんぼくも知りませんでした。)

 次が三献の儀。大中小三つの器に注がれた御神酒をご両人が共飲みし、一生苦労を共にする誓いを立てる、いわゆる三三九度です。

 明日の挙式は、神戸の生田神社で行われるので、「灘の酒」が使われるみたいです。……灘の酒? 広辞苑によると、

 兵庫県灘地方で産出する清酒室町時代以降、特に江戸中期になって、池田酒・伊丹酒没落のあとをうけて、良米と良水(宮水)とに恵まれ優秀な技術とあいまって、日本酒中の最優良品と称された。灘目酒。

 とのこと。つまりわれわれは、「日本酒中の最優良品」というところに、すなおに「へえー」と感心していればいいのではないでしょうか。
 新潮の説明に戻ります。

 続く神楽・豊栄の舞で巫女たちが舞った後、新郎が神に向かって夫婦の誓いを読み上げる誓詞奉読。

 誓詞、つまり、誓いのことばを述べる儀式のようです。新郎の緊張は大変だろうなあ……。

 次の玉串奉奠では、神垂を付けた榊すなわち玉串を、神殿に備えてお参りします。

 あー、これはちょっとイラストを見ても馴染みがなかったです(→)。<二拝二拍手一拝し>とかいって、事前に練習しておかないとぜっっっっったいに間違えそう。
 まあ、そんなこんなで、後は、

 御両家代表玉串で、両家の代表が同様に参拝し、最後に斎主が祝辞を述べて終り。

 だ、そうです。
 ふう。疲れた……。書くだけでも疲れるんだから、やる方はもっと疲れるんだろうなあ……。(遠い目。)
 生田神社のホームページも見てみました。

「生田神社にまつわる恋愛成就の方法です」のところには、ついつい手が伸びてしまいますよね。向かい合う男女のシルエットが、とても愛くるしかったりします。(髪型とか。)