ピカソ展/躰(からだ)とエロス

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 子供連れ多し。いいのでしょうか。だって、テーマが「躰とエロス」。交合、なんて絵が12枚もあったりして。ふふー。まあ、いいか。何も知らない子供にはそれこそ何が描かれているかなんて判別しようがないのだし。にしても、1日に何枚絵を描いているのだこの人は。というか「描けるのだこの人は」。すごいエネルギー。案外、草葉の陰から「こんな絵を真面目に見つめたりしやがって、ふふん、ばーか」と作者から鼻でせせら笑われているような気がしないでもなかったけど、まあ、そういう解釈が可能なことも含めて、面白かった。「エロス」だけじゃなく「タナトス」も味わえます。
 美術館に行く途中のにわか「ピカソ通り」では、たぶん町内の人が作ったと思われる案山子がぽちぽちと飾られていて、これもある意味愉快だった。ズボンをはいた猫の案山子もあって、びっくりしたなあ、あれ、巨大なペニスじゃなくて尻尾だったんだ。ならズボンをはかせるなという話もあるが(変な誤解を催す、俺だけか)、まわりでたむろっていた6歳くらいの女の子たちはあれをきちんと「メルヘン」と受け止めていたのかな。