「RIMPA」展

 http://www.momat.go.jp/Honkan/RIMPA/
 東京国立近代美術館で行われている「RIMPA 琳派」展、まああまりこのジャンルに詳しくはないのだが、なんでだかポスターに心惹かれるものを感じ、行ってみた。感想。「すごく、おもしろかったです」。
 はじめに有名は「雷神風風図屏風」がある。鬼の顔した雷神・風神が左右両脇に描かれている絵だ。解説に「まるでアニメのように愛くるしい」(うろ覚え)と書かれている。ふーん。そんなもんかなあと感心する。確かに、可愛い。つーか、これ、印刷物じゃなくナマなんだよなあ、という感心か。
 他の絵にはまったく馴染みがなかったのだけれど、鈴木基一という人の描いた「萩月図屏風」は家に持ち帰ってもいいかなと思った。つまり真剣に欲しかったということ。この人の「朝顔図屏風」の前には人だかりが出来てて、自分の側にやたら熱心に見つめている西洋人男性がいたけど、彼は一体なんだったのだろう。江戸マニアか?
 川端龍子の「草炎」って絵もすごかった。昭和5年の作なんだけど、先の西洋人の真似をして、立ち止まってじっくり眺めていたら、少しトリップした感あり。横尾忠則のいう感応(→)ってやつでしょうか。黒を背景に、金泥で描かれた雑草がまさにドカンと生い茂る。よくまあこんな細かいところまで描くなあと感心し、でもこの絵は正直家には欲しくないなと思った。濃過ぎる。
 あ。他の絵にはまったく馴染みが無い、というのは嘘だ。最後、世界の「RIMPA」的な絵を集めたコーナーでマティスの絵があった。それまで全体にダークな絵ばかりだったから、そのヴィヴィッドな色づかいに強く眼を奪われた。ちょっとホッともした。行こうかな。「マティス」展(→)も。