ルームシェアの映画

 今週一杯で終了、ということで、「スパニッシュ・アパートメント」を鑑賞。まあ空いてるんだろうな、という目論見は見事に外れた。時間ギリギリに行って、空いてる席は前から2番目。予告編の内容はまるで頭に入らなかった。そんな前の方で映画を観ることなど最近なかったもので。
 でも本編は楽しめましたね。25歳のフランス人青年がスペイン・バルセロナに留学する話。そこで(まあ映画の常套ですね)いろんなひとに出会って、成長するという。いや、「成長」じゃないか。もともとの自分のやりたかったことに気付くという、言ってみれば「現代版・青い鳥」だ。
 主人公のロマン・デュラスと恋人役のオドレイ・トトゥ(「アメリ」!)のやりとりがめちゃくちゃかわいい。さすが本場フランス。キスひとつとっても、なんかねえ、キュートなんだ。いやらしさがない。空港でひさびさに会うシーンなど、本気で、愛おしそうにしていて、うーん、これはついつい他人事ながら応援したくなる。愛の表現に関して、日本とフランスとでは、高くて厚い壁があるのか。個人差かな。服装は、かなり野暮ったい気がしたが、ま、学生なんだからそれで当然ですよね。