「ナイスの森」
映画自体はつまらなかったが、この映画を見る行為自体はおもしろかった。
――なんて、身も蓋もないことを書いたら不愉快ですか?
いや、つまらないというのとはちょっと違うのだけれど……。
ポストモダンを志向とするこの映画においてこんなプレモダンな発言をするのも相当ずれてるなと自覚しつつ、
というキャスティングには、何か、こう、心惹かれるなんて言葉では物足りない吸引力を感じます。伝統の「三人娘」という図に弱いだけかな? 池脇千鶴の声の魔は、ああいうおばさん的パーソナリティの時に真価を発揮するんだなとあらためて目を見張る思いでありました。
あと、後半において、
- 乳首
- 男根
- 肛門
が続々登場してくる中で、どうして最後まで「女陰」は登場しなかったのかと少し訝しく感じました。出てました? そこにこの映画全体における肝があると踏んだのですが。