「飛びすぎる教室」*8

 清水義範との共著なんだけれど、もうしわけない、そこのぶぶんはよんでない・・・。読んだのは、西原理恵子の漫画の箇所のみ。読んだこと、ないなあ、そういえば清水義範の文章。いみじくも、最終回で、西原が「私の漫画から清水義範の本に行く読者はいない」と言っているけれど、そうですね、どうも、微妙に(でもないか)、清水義範って興味の範疇からずれてる・・・。で、思ったんだけど、例えばタレントが「ただそこにいる」だけで仕事になっているように、西原も、「ただそこにいる」だけで仕事になってるようなポイントにいますね。いや、べつにぬるい仕事をしてるってわけじゃなく、そんな、肩に力の入った仕事をしてないように見えながら、読者を面白がらせる(魅了させる)漫画を描いてる、ってことが言いたいのです。つまり、うらやましい。清水義範の付けた「飛びすぎる教室」って題名を、西原、ちゃかしまくり。で、これをある人がやれば非常にムカつくんだろうけど、西原がやれば、なぜか「芸」になるという不思議。なんでだろうねえ。「ジェンダー」とか「地方」とか(「才能」、とか)そういうタームを使わずだれか解説してくんないかなあ。
 そういえば、西原が描いてる、スペリオールの「上京ものがたり」が今ひじょうに気に入ってるんだけど、他にそんな人いるかな?それから、「新潮45」の「パーマネント野ばら」も。あれ見た時は、ほんと驚いた。