きょうのできごと

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 京都の下宿にて。深夜12時の引っ越しパーティー。そこで繰り広げられる人間模様。といっても、そんな“濃い”代物じゃなく、もう、俳優たちの持ち味なのか、ひたすらかわいいい人間模様だ。田中麗奈はやっぱりうまいなー。というか、カタカナの「キュート」だ。伊藤歩は、「ふくろう」でオールヌードを披露した時の同一人物とは思えない、今風の「キュート」。池脇千鶴も、うまいっすね。動物園デートが似合う女優。やっぱり彼女も「キュート」でした。彼女らに加え、舞台となる下宿の魅力にガツンとやられた。光がいいんだ。下宿の光が。なんというか、夜の親密さをみごとに体現。ツボにはまった。いいなあ。京都の下宿。一ヶ月くらいホームステイしたいな。
 68年生まれの行定勲が、起承転結のない虚構に惹かれるのはなんとなくわかる。つまり「起承転結がある虚構」の限界を見つめたからじゃないかと解釈しているのだけれど(現実世界にどうフィードバックされるかも含めて)。そして、この映画ではそれがかなり成功しているのではないか。受け止められるものは、矢井田瞳の唄とともに、できるかぎり受け止めたつもり。