火事と寄り道

 セワシがはじめてのび太の前に姿を見せた時、確かこんなことを言っていたと思う。「だいじょうぶだよ、ドラえもんがいてもいなくても、ぼくが生まれるという事実に変わりはないんだ。考えてごらん。東京から大阪まで、新幹線で行っても、車で行っても、バスで行っても、船で行っても飛行機で行っても、どれも行っても、目的地に着くことには変わりないだろ。それと同じだよ」。とすると、のび太の会社が火事で焼けるという未来は結局起こり得るのでしょうか。それが起こり得ないとなると(とゆーか、「起こり得ない」という前提で彼らの話し合いはなされてた筈)、セワシという存在は「目的地」足り得るけど、火事という出来事は「目的地」足り得ないということになる。うーん。いいのかなそれで。でもあの火事って写真で写ってるだけだったからね。「ちがうよ、ここに写ってるののび太じゃないよ別人だよ」というオチもあり得るし。写真自体がヤラセだったかもしれないしね。
 なぜ急にこんなことを言い出したかというと、今朝、似たような夢を見たから。目的地に着くのに、種々のやり方があるのだが、あらゆる手段を選んでしまったがために、定時に着くことができなかったという文字通りの冷汗夢。要するに、「あちこち目移りするな、ひとつのやり方を貫き通せ」というメッセージを発していたのかなと解釈しているのだけれど。でも、目的地に着くことは出来たのだから、ラッキーと考えるべきなのかな。それともやっぱり目的地には「定時」に着いておくべきなのでしょうか。(まだ間にあうのかな? ドキドキ。)