プチ慧眼

「女性セブン」の広告で、例の長崎佐世保市の事件を、桐野夏生「グロテスク」になぞらえている文章を見て、へぇ〜と感心する。感心、はひどいか。まあ正直「プチ慧眼」くらいには思った。さすが女性誌。ってこの感心の仕方はほんとアレなんだけど、女子児童間の熾烈な人間関係に無理やり目をつむろうとしている現代社会に警鐘を鳴らしているのでは、とちらっと思えたので。しかし、今見返してみたら、広告のどこにも「桐野夏生」の文字はなかった。正確には、「仲良し女友達の“グロテスク”」。これを見て、勝手に、あのサディスティックな学園生活を想起してしまったのだ。いや、でも、どうだろ。当たってるのかな。