待っている場所

 http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/news/20040708spn00m200011000c.html
 橋本治「雨の温州蜜柑姫」。ヒロインのひとり醒井凉子はこんなことを思う。留学先のイギリスで、庭に植えてある林檎の樹の下にたたずみ、「いつかこんな風に、私を待っているひと、にではなく、私を待っている場所に出会うことができるかもしれない」と。今手もとに本がないのでうろ覚えで失敬。でも大意として合っていると思う。二十歳前後の頃はこのフレーズに大いに助けられた。「WB2」の行き場のない少年たちを見て、ふたたび思い出したという次第。初回20%か。おもしろかったもんな。そりゃ人気も出るよ。本人も自覚している市原隼人たちの魅力によるところ大なんだろうけれど。(よっぽど自信があったんだな。)