でっかいひまわり

 3年前に「千と千尋の神隠し」を観た時、「ああ、これはぜひ体に取り込みたいなあ」と思った。つまりは「自分の体と一体化させたい」と。その結果、劇場で5回観ることになるのだが(DVDは買わず、テレビ放映版も観ず)、昨日観た「茶の味」にも、ちょうど同じような感興を抱いたね。まあ石井克人監督は十分「千と千尋」の影響を受けているらしいし。(id:Tomorou:20040619#p1)
 最初のCGにはいささかのめり込めず。ただし、寺島進(思いっきり端役)のエピソードからは、もう、完璧にツボでした。ほかに、庵野秀明が何げに出ているところとか。(驚いたよ。)我修院達也の連れ合いが樹木希林だとか。(ヒロミ・ゴウ関連か?)流星警備員が水橋研二加瀬亮だったこととか。(気付かなかった・・・。)って、まあそれだけじゃないんだけどね。けれども、一事が万事。ツボがずれてない映画ってほんとうに嬉しい。僥倖の文字も大げさでないね。
 よしもとばなながパンフレットに文章を寄せている。いわく。

筋道だった感動とか、わかりやすい感情みたいなのを忌み嫌っているかのように避けているところも/これまでと変わりないんだけど、映像だけでとにかく「なにかわからないがとにかくすばらしい感情」を全部あらわしているのにはまいりました。

 代弁者の仕事、上手しだなあ。