「真っ赤なウソ」

 養老孟司の新刊。といっても、これまた講演会を元にしてできた本だから、ある種「バカの壁」に近いかな。つまり、養老センセの筆により書かれた本じゃないということ。死体、宗教と語っていることはいつもと同じ。賛成するところもあればそうでないところがあるのもまた同様。ただし、おもしろいことはおもしろいです。スピード感がある。「私の本がある程度売れるのは当然」と語る養老センセ。すごい自信だ。その自信は何に裏打ちされているのか。やっぱり「ウソ」だから?