メンズグルーミング#3

ふつうに道を歩いていると、「若者」のカテゴリーに入る人間は、だいたい眉を整えているように見えます。昔わたしがいた職場でも、自分より下の世代の男子は、全員、眉に手を入れていたと断言してもいいでしょう。彼らにとっては、別に、改めて考えるまでもない、ごく自然な行為だったのでしょうね、眉を整えるというのは。
では、わたしと同年代、もしくは上の世代ではどうだったのかというと、確認しうる限りでは、1970年生まれのグループが、眉を整えている最年長といった感じでした。そして、これはどういうわけだか、われらが74年組では、それこそひとりもいなかったような気がする……。何か、わたしの知らぬところで(眉カットに関しては)抜け駆けしてはならぬという規則でもあったのだろうか? もしくは、単純に、皆がみなそろっておぼこだったのだろうか……?