座談会 作家の条件

山田詠美町田康と新・旧選考委員がそろっているにもかかわらず、結局あの件については触れられていないのでした。ちょっと「出てくるかな」と期待しないでもなかったのだが。(もしかすると、座談会内では「出ていた」のかもしれないけれど、少なくとも紙面から読み取ることは不可能。)そもそも、この座談会が“いつ”行われたのかくらいは明記してもらいたかったものです、ほんと。時期的に、笙野頼子が記者会見を行った10月7日以降――ということは、ないか。みんな忙しいのだろうし。
笙野頼子は、町田康のこの発言に救いを見出すことができただろうね。

文学賞は売るための方便と化しているのか? との質問に対し)
それで実際に売れるのかは疑問だ。本当に水準の高い小説を出すほうが、長い目で見れば商売になるのではないか。

追記:町田康の日記によると、この座談会は10月6日に行われたようです。惜しい。つーか、講談社からの連絡は既に9月までに済んでいるのだから、上の発言もそれなりの重みを伴っていると踏んでいいかも。