らいてうさん

 あ、そうなんだ。と、橋本治「二十世紀」を読みながら感心したのは、「平塚らいてう」の読みに関することです。平塚らいてう、と書いて、ひらつからいちょう、と読むんだ。そうか。そうか。そうなんだ。いや、この人の名は活字でしか見たことがなかったので。耳から入ってきたケースは皆無だったので。よかった、よかった、気がついて。無用な恥をかかずに済みました。てふてふ、と書いて、ちょうちょう、と読むケースと同じなんだね。――と、一瞬思ったけれど、もしかすると、「当て字」の一種なのかな?