「ソドムとゴモラ」に突入

 昨年からちびりちびりと読み進めている『失われた時を求めて』。ようやく第4篇「ソドムとゴモラ」に突入しました。ゲイ&レズビアンワールドの開幕。などと書くと、なんだか無駄に扇情的な様相を醸し出しそうになってしまうのはひとえにぼくの言語センスのせいで……。んなことないっすよ。ふつうふつう。と、ここで、「ふつう」なる語を持ち出すのは、びんかんなひとたちにとっては、心底けしからぬことなのでしょうか?

 恋をしていないすべての人と同様に、彼もまた、人が愛する相手を選ぶときに、さんざん熟考をくり返した末にさまざまな資質や都合にしたがってそうするのだと想像していたのだ。

 な? てな具合に、ふつうふつう。ふつう。