グミ・チョコレート・パイン パイン編(角川書店) 

悪い思い出は、編集して、音楽を乗せて、いい映画に作り変えてしまえばいいんだと思います。

 大槻ケンヂといえば、ぼくは「リンダリンダラバーソウル」を読んだきりで、この「グミ・チョコレート・パイン」は今回はじめて読んだんだけど、いや面白かったですね。マンガ的面白さ。特に前半の、同級生がアイドルになって、その記者会見をクラスのみんなで見るシーン。この懐かしさは80年代特有のものなんだろうな。当時のアイドルと今のアイドルってやっぱり種類が違うと思うし。もし今同級生がアイドルになってテレビに出ても、あの頃のような“騒ぎ”は現出しないと思うんだけど、どうなんだろう、これは、今の若い子たちのことを買い被り過ぎてるのかな。なんか「高嶺の花」というより「大変そう」って同情されそうな・・・。