祝賀

 池田晶子の新刊が出ますね。その名も「新・考えるヒント」。もちろん小林秀雄の「考えるヒント」から来ているんだけれど、よかったね、池田さん、ここまで来られて、と思う。ここまで、というのは、いわゆるメジャー中のメジャー、小林秀雄の本のタイトルをこのような形で借りられるレベル、ってことなんですが。去年、池田さんは「14歳からの哲学」を出して、けっこう世に浸透したからね。いわば池田晶子にとっての「バカの壁」だったわけだ、あの本は。どちらも、過去に言っていたことを分かりやすく言い換えてるって点で似てると思っているんだけど。もし「14歳からの哲学」出してなかったら、小林秀雄サイドから許可が下りなかったんじゃないかというのは果たして穿ち過ぎでしょうか。