マーケティング孝

 もし、もしですよ、今売れてる「13歳のハローワーク」が、村上龍の著作でなかったら、ここまで売れていたかどうか。この本だけ、個別に取ってみたら、これほど売れている本だったかどうか。例えばこの本の著者を(編者でも良い)、松山千春と想定してみたら、果たして、50万部をこえるヒットとなっていたかどうか。この本の著者を(編者でも良い)、江川達也と想定してみたら、しょっぱい気分を味わう人の数は変わらなかったかどうか。あくまで、本の内容は変わらぬとして。とすると、やはりこの「13歳のハローワーク」の著者は、村上龍で“大”正解だったということか。