固有名詞はうれしい

 田口久美子著「書店風雲録」*1。「en-taxi」で坪内祐三がベタ誉めしてたから手に取ったんだけど、なるほど、こりゃ誉めるわけだわ。書名、作家名等、固有名詞がたくさん出てきて、当時を知ってる人にとってはたまらないものがあるんだろうなあ。よく知らない、でも聞いたことはある、って名には、やはりなんらかのオーラがありますね。読んでて、なんだかこっちも、嬉しくなってきちゃいましたよ。80年代の「ニューアカ」ブームって、けっこうこうした書店(池袋リブロの話です)が後押ししてこそ、栄えてたってとこもあったんだね。ところで、「白い犬とワルツを」を売った津田沼昭和堂店主が、新潮社営業担当部員と結婚した(らしい)と書いてあったけど、これって有名な話なんですか?けっこうびっくりしたんだけど。