町山智浩アメリカ日記

(今更ながら、だけれど)町山智浩氏の猪瀬直樹批判に釘付けになってしまう。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040224

「普通の市民が犯罪に走るまで追い詰めた猪瀬の不快さは、それこそ犯罪的だ」

そこで思い出したのが昨日読んだ内田樹の文章。
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3949/(2月25日)
対談相手となった養老孟司を指して曰く。

ふつうの人間は「人間はすべての真理を知ることはできない」ということを推論上の障害と考えるが、先生はむしろ「人間なんて、何もろくにわかっちゃいない」にもかかわらず、「『何がまっとうであるか』だけは判断できる」という経験的基礎の上に、あらゆる原理主義的思考、あらゆる「正義」のイデオロギーに敢然と立ち向かう。

「猪瀬氏はまっとうであるか?」の問いに、果たして何人のひとが肯い得るかという話でもある。どうだろう。