立ち読みで泣く

新潮45」に連載されている西原理恵子「パーマネント野ばら」はようやく6回目。それでも毎回のページ数が少ないから、いつ一冊の本としてまとめられるのかはわからない。つまり、そのときまでこの作品のすごさが大々的に論じられることはないのだろうなあとちょっと嘆息。西原初期の代表作「ゆんぼくん」は未読。「ぼくんち」もぱらぱらと流し読みした程度。はっきりいって、今まで彼女のそうした「抒情系」作品には注目していなかった。ごくふつうに「エッセイ系」のマンガでゲラゲラと笑っていた程度。だから、いまいちこの「パーマネント野ばら」が、どのように位置付けられるのかはわかっていない。けれども、やはりこの作品は、「なにか」が頭ひとつ抜きん出ているような気がするのだ。西原の仕事においても、日本のマンガ史においても。いやほんとに。