ひっかかり

 あるひとのことが、とても気に喰わなくて、なんだか落ち着かない。別に、日常生活を共にしているわけではないからいいといえばいいのだけれど、よくいう「のどの奥に刺さった小骨」の如く、ひっかかりを感じる。困ったものだ。自分のこころと、折り合いがつかない。そのひとのことを「どうでもいい」と思えるまで、あとどのくらいかかるのだろう。結局、そのひとのことを「どうでもいい」と思えなくなる事態が今いちばん恐い。