バーコードの別称

 十六夜の君(いざよいのきみ)。祇園における符丁とのこと。えーと、つまり“すだれ髪”のことです。巷間いうところの“バーコード“。・・・「十六夜の君」の方が断然粋だねえ。

 十六夜の月=陰暦十六日の月は満月よりも遅く、ためらうようにして出てくるのでいう。

 加賀まりこ「とんがって本気」より。題名がちょっとアレなので最初は敬遠してたのだが、斉藤美奈子浅草キッド水道橋博士が褒めてたので手に取る。読んでよかった。昔の山田詠美を思い出したよ。昨日いささか書評に対し手厳しいことを言ったけど、こうして縁を紡ぐことは確かにあるね。