備忘録(イメージと共有)

 平田オリザ「演技と演出」より。

 演劇は、現実に近ければリアルになるとは限らない。観客とのイメージの共有ができた時に、初めてリアルな世界が、観客の脳に立ち上がってくるのです。

 しかしそのイメージがあまりに現実と乖離していても駄目とのこと。あくまで「共有」がポイントなのだ。

 経験を積んだ劇作家や演出家は、必ず「イメージの共有しやすいものから入っていって、イメージの共有のしにくいものへとたどり着く」ように作品を構成します。