朝8時に家を出て有楽町へ。
 さすがに今日は入れました、「誰も知らない」。にしても、観客層が幅広い。下は6歳から上は80歳(推定)まで、老若男女入り乱れての御鑑賞。カンヌ効果、というやつなのでしょうか。おそらく、ふだん映画を観慣れてないひとも来ていたような。私の隣に座ったお婆さん、後ろのひとの脚が自分の席にぶつかるのが気に入らないらしく、「ちょっと、やめてよね、気分が悪くなるでしょ」と声に出して怒り出す始末。果ては、いきなり正座しだすは(これは飛行機で見られる「エコノミー症候群」なのかな?)、背もたれを全身でギュッと押し返すはで、気が散らされることこの上ない。
 でも、やはり良かったですよ、「誰も知らない」。一見の価値はあると思いました。柳楽優弥くんの顔は、大画面では実によく映えるなあ。あの眼の大きさは、とても日本人とは思えない。猫っぽいですね、どことなく。
 松本人志が、「最後の30分は余計かも」と日経エンタで言ってて、ちょっとそのコメントに引きずられた感あり。確かに、最後らへんは、あまり入り込んでいなかったなあ。(あくまで、それまでの過程と比べ。)まあ隣のお婆さんがやかましかったというのもあるのだけれど。
 ちなみに、お婆さんのうしろの席は、中学生くらいの女の子2人連れとそのお母さんでした。(上映後、いちおうチェック。)果たして、どちらが悪かったのか・・・。何となく、お婆さんの被害妄想、という気もしないでもなかったり。